低年齢のうちに身につけておきたいテニスの心技体。


クロアチア遠征中に、11歳以下の大会に出場しました。そこで、低年齢のうちに身につけておきたい技術・戦術・メンタルのお手本のような選手達を見ました。それは、
ブルガリアチームのテニス
です。とにかく全てにおいてクオリティが高かったです。

なんでもできる技術力

・少し打点を落として間を作るストローク
・早いタイミングのストローク
・フラット、ナチュラルスピン、高く弾ませるスピンの意図的な使い分け
・スライスとネットプレイ
・多彩な球種のサーブ

など、すべての技術ができると言っても過言ではないほどに、技術の習得レベルが高いです。一通り打てるだけでなく、それらを試合の中でポイントに繋げられるように使えるということは、かなりの習熟レベルにあると言えます。

ポイントを自分から取れる戦術力とメンタル

レッドクレーで高く弾むボールを使って、チャンスがあればライジングで叩いて、ネットプレイでフィニッシュする。というようなプレイを、いとも簡単にやってのけます。

・ロングポイント(ラリーが長く続く)
・ショートポイント(2、3球で終わるポイント)
・守りきるポイント
・攻めきるポイント

など、多彩なパターンを持っています。ワンパターンになることなく、まるでショータイムを見ているかのような楽しい試合をします。球足の遅いクレーで、アプローチからボレーでエースなどもサラッとこなしますから、大人顔負けの内容です。

オフコートでは、とても明るく社交的

オフコートではとても社交的で、日本人選手ととても仲良くしてくれました。とても明るく、表現力が豊かで、テニスや遠征を楽しんでいる様子が伝わってきました。結果を気にしすぎていたり、勝たなくては、というプレッシャーも感じていないようでした。

選抜方法

このブルガリア代表は、国内大会で勝ち残った2人が選ばれたようです。一般的に、低年齢で勝ち残る選手は、良いテニスをしている選手というよりは、安定感がある選手が多いです。(例外もいます。)にもかかわらず、プレイのクオリティが高かったことに驚きました。ひょっとすると、国内選考会で負けてしまった選手の中には、さらにクオリティの高い選手がいるのではないでしょうか?

理想

低年齢、12歳以下のうちに、すべてのショット・すべての戦術をマスターして試合で使えるようにしておくというのは、テニスの教科書に書いてある理想論です。今回のブルガリアの選手たちは、その理想を具現化しているように感じました。

世界中

近年の国内低年齢ジュニアのレベルは、かなり高いと思います。(特に男子。)ですが、それは世界中で言えることかもしれません。自分を高めて、海外にチャレンジすることができる、そこにはもっとハイレベルな世界がある、そんな環境がある今の子供たちは羨ましいです。

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