ジュニアテニスで速いボールばかり打って自滅してしまう選手に必要な環境。
それは、
球足が遅いクレーコート
での経験です。
速いことが通用しない
クレーコートは、バウンド後にボールのスピードが吸収されます。タイミング早く、スピードを速く打っても、有効打になりにくいのが特徴です。
速い=良いこと
ではなく、ポイントを取るためにはスピード以外の要素を使いこなす必要が出てきます。
遅いのがいいのではなく、適度に遅いのがいい
かと言って
遅い=良いこと
でもありません。遅くて勢いのないボールは、上から叩かれてしまいます。深さと回転が加わった適度に遅いボールが最も効果的です。
テニスのやりとりには『間』が存在する
テニスのラリーのやりとりには、
・ボールが空中にある時の間
・バウンド後の間
・選手がボールへ入る時の間
・コースを隠す時の間
など、『間』が存在します。速いサーフェイスでは、この『間』が感じにくくなりますが、クレーコートでは感じやすくなります。
・次はどこに打つべきなのか?
・相手が嫌がるのはどんな配球なのか?
など戦術的な頭の使い方が学びやすくなります。アンヘルコーチもこのインタビューでクレーコートがあれば良いと言っています。
強く打つだけではない
『間』の理解はテニスに不可欠で、力強く打つだけでなく、
・相手の動きを止める
・相手の逆をつく
・適度に遅いボールを打ち続けて相手に攻めさせない
・速く打ってペースを上げると見せかけてドロップショット
など、『間』をコントロールすることでポイントにつなげられます。
タイム&スペース
テニスでポイントを取るための発想として
時間と場所を制すること
という考え方があります。時間の概念は、特にジュニア選手は、速さばかりに憧れます。それは悪いことではありません。ですがクレーコートで競うことで、適度に遅いことの大切さに気づくことができます。
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