スペインテニスの練習環境で、ジュニア選手のパフォーマンスを良い状態に保つために気をつけていること
それは、
①球出し練習
②ラリー練習
③マッチ練習
のバランスを取ること
です。
マッチ練習>球出し練習
試合になると、各ショットの課題に集中することは難しく、勝つためになんとかして相手コートにボールを入れようとします。フォームは崩れやすくなります。また、
・良いタイミング
・良い球筋のボール
を追求するよりも、
・落とした打点
・薄い当たりのボール
の方が楽に確率が上がるので、自然とそういうショットを選択しがちになります。
球出し練習>マッチ練習
クローズな状況での球出し練習では、身体の使い方、ショットのクオリティなどを高めることができます。反面、試合に必要な
・まずは相手のコートに入れてラリーから始める
・理想通り打てばミスすると感じた場合、80%で良いのでコート内に収める
という柔軟性、調整能力が失われる可能性があります。
ラリー練習
球出し練習とマッチ練習の中間になります。
・球出し練習のクオリティをキープしながらトレイできる
・ラリーを続けることで柔軟性や調整能力が高まる
反面、
・同じ方向に打つことが多くなる
・高さやタイミング、スピードなど変化をつけなくなる
など、球出し練習やマッチ練習と比べると物足りない面もあります。
一長一短
どの練習も良い面もあれば、マイナス面もあります。ですからバランスを取ることが重要になります。好きな練習は、あっても良いと思いますが、偏ってしまうと試合でのパフォーマンスに悪影響が出ることもあります。
身体
練習は良い癖をつけるもので、選手は身体でテニスを学びます。もちろん頭でも理解していますが、頭で理解したことを身体にすぐ落とし込むには、かなりのレベルにならないとできません。
①球出し練習
②ラリー練習
③マッチ練習
それぞれの特徴を理解して、
・適度に良いリズム
・適度に良いバランス
・適度に良いタイミング
・適度に良いフォーム
・適度に良いスピード
が表現できるように練習のバランスを取ります。
(参加決定現在2名 残り3枠)
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