スペインのテニスアカデミーで行われているメンタルの授業中、真っ先に指導していること
試合中に落ち込んでしまったり、怒ってしまったりして、平常心を失いプレイに悪影響が出る。そんな経験をしたり、そんなお子様のプレイを見た経験があるかと思います。スペインでは、どちらかというと怒ってしまうタイプのジュニアが多いです。日本では半々くらいでしょうか。そんなジュニア選手のメンタルコントロールのために、スパインのアカデミーのメンタルトレーナーが真っ先に指導するのは、
ルーティンワークに関すること
です。
脳はだませる
人間は、自分の態度によって、自分自身の脳をだますことができます。
・自信満々の態度→自信があるように思えてくる
・落ち打ちている態度→気持ちが落ち着いてくる
というように、態度をコントロールすることで、脳はだまされ、実際にその態度通りの気持ちになってきます。
思考の癖は同じ
落ち込んだり、怒ったりする時のシチュエーションは、だいたい同じです。各個人に思考の癖があり、同じような場面が来ると、同じような感情が沸き起こってきます。例えば、
・試合後半のセカンドサーブ
・大事な場面でチャンスボールをミスした
・競った場面で相手の試合態度に腹が立つ
などなど、負の感情が湧き出る状況はいつも似ています。
ルーティン
感情が負の方向に行くシチュエーションを予測して、感情をコントロールできるように、
・サーブ→サーブ前にいつも同じ回数ボールをつく
・チャンスボールのミス→ミスしても下を向かず、視線を上に持って行く(空とか照明とか)
・相手の試合態度にイライラ→相手を見ずにガットを見つめる
など、ルーティンを決めておくと良いです。
各自のルーティンを作る
わかりやすい例がナダル選手のサーブ前のルーティンです。打つ前に毎回同じ動作を繰り返しています。緊張するシーンでも平常心を保つのに役に立ちます。ルーティンを学ぶのに最適のだと思います。大切なのは、各自の思考の癖を見つけて、先回りして自分なりのルーティンを作りあげておくことです。
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