ジュニアテニスでレシーブが苦手な選手へ スペインでのアドバイスを深掘り。
レシーブが苦手な選手にとって、安定したリターンは身につけたいショットだと思います。スペインのアンヘルコーチは、
レシーブは腕だけでする
というようにアドバイスします。言葉足らずだし、その方法が日本人に合うかどうかはわかりませんが、重要なエッセンスを多く含んだアドバイスだと思います。そのエッセンスとは、
・身体を使いすぎない
・リズムとタイミングを大切に
・ネットとアウトをしない
です。
・身体を使いすぎない
バウンドしてから時間的な余裕があるストロークと違って、リターンは時間的な余裕がありません。テイクバックをしっかりとり、身体をしっかり捻ってしまうと、振り遅れることが多くなります。腕だけを使うイメージで、身体の準備をコンパクトに行います。ストロークが得意な選手ほど、コンパクトなテイクバックでも身体の捻りは十分に作れます。
・リズムとタイミングを大切に
速いサーブや曲がるサーブ、弾むサーブに対してコンパクトに合わせていくには、リズムとタイミングが大切になります。スプリットステップを中心に足はリズムを取ることに集中し、打つことは腕に任せるというイメージです。
・ネットとアウトをしない
腕だけでスイングすることで、
・回転をかける
・ブロックする
などボールがネットやアウトをしないように調節ができます。面を被せたり、上向きで止めたりと、ラケットワークをコントロールしてネットやアウトをなくします。
リターン
リターンはサーブと同じく、ラリーを始める最初のショットとして重要な役割を担います。
ミスなく返す
↓
深く返す
↓
散らす
の順で質を上げていけばいいと思います。相手の立場からすると、サービスゲームで毎回ラリーするのは負担になりますから、まずはミスなく相手コートに返せるように練習していきましょう。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- お子様に『お前は足が遅いなぁ〜』とついつい言いたくなる時に参考にしたいオーストラリアンオープンテニスのスピードデータの読み方