2018全仏オープンジュニア観戦で学んだことPart1 地域によるキャラクター
2018年6月5日〜10日まで、パリ・ローランギロスで開催されていた全仏オープンを視察&観戦してきました。スザンヌ・ランランやフィリップ・シャトリエなどのメインスタジアムのチケットは高いので回避。20ユーロのグランドチケットで朝から夕方まで1日中、ジュニアの部を中心に勉強してきました。忘れないうちに感じたことを書いて行こうと思います。今日の記事は、私の主観がかなり入っています。当然、例外は多々ありますし、地域によってスパッと分け切れるものではありません。その辺りをご理解の上読んでいただけたらと思います。
技術
最先端の多彩なテニスから、一つのことをひたすらやり続けてくる無骨なテニスまで、様々なスタイルの選手がいました。もちろんジュニアとは言えグランドスラム大会に出る選手ですから、打てないショットはありません。ですが、そのショットを使って多彩な戦術で攻めるかと言えば、全員がそうではありません。勝つためには、安定したストローク戦が必要なのは、どのレベルでも同じこと。全員が将来的にやりたいかっこいいテニスと、負けられないテニスの狭間でもがきながら戦っています。
新しいvs古い
ヨーロッパやアメリカのジュニアのテニススタイルは、最新のスタイルがほとんどで、
・打点が前で綺麗にとらえる
・ネットプレイもそつなくこなす
選手が多かったです。対して南米の選手やアジア(日本以外)の選手は、
・打点は少し後ろでもしっかりとらえることを優先
・できることをひたすらやってくる。できないことはやらない
という少し古いスタイル風に感じました。(あくまで主観です。)
ただ、どちらが強いかというと、やってみないとわからないという感じです。
メンタル
アジア系の選手は、人間的な成熟度が早いと感じました。試合中、落ち着いていますし、メンタルが安定し大きく乱れることがありません。対して欧米の選手は、イライラすることも多く、メンタル的につけいる隙がある印象を受けました。ただ、ジュニアが終わるくらいの年齢から欧米の選手も精神的に安定してきます。スポーツに必要なメンタルが向上し、自分の良いところを全面的に出せるようになってきます。
競争
テニススタイルは、大小差はあれど、地理的な要因でキャラクターがついてきます。世界中から集まってくる選手と対戦することで、新たなスタイルと出会い、お互いが磨かれて行きます。まだジュニアなので、この大会がゴールではありません。ジュニアのグランドスラムタイトルを獲ったからといって、一般の部でも獲れるという保証はありません。そもそもジュニアの年齢であってもジュニアの部には出ていない選手もいます。ジュニアとはいえ、ここまで来る選手には、かなりたくさんの大人達が絡んでいることも事実でしょう。そんな中でテニスへの純粋な想いを保ちながら、タフに戦っている選手達の将来が楽しみです。
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