ジュニアテニス、お子様の怒りのマネージメントについて


『我が子は怒りっぽい』『すぐに怒りを表に出してしまう』という怒りに関する内容があります。
質問してくる方は、メンタルを強くするにはどうすればいいでしょうか?という文言で締めくくるケースが多いです。

まずこの質問に答えるには、2つの軸を理解するがあります。

・子育ての観点
・テニス選手の観点

です。

・子育ての観点

子育ての観点で考えると、答えは簡単で年齢が上がっていくにつれて、怒りのマネージメントを学んでいってくれます。試合中に怒ることを恥ずかしいと感じる子もいれば、怒ることで損していることを学んで改善できる子もいます。大学生にもなれば、ほとんど上手くマネージメントできるようになります。ジュニア時代の戦績のマイナスにならないように、早く治して落ち着いてもらいたいと思えば、『強制』や『誘導』を駆使して、個々で異なる精神面の発育スピードに影響を与えていく必要があります。

・テニス選手の観点

強い選手ほど、一旦集中状態に入ると、そこからなかなか出てきません。高い張り詰めた空気を作って持続させます。この状態は、社会性の中で必要な怒りのマネージメントとは、また違った要素が求められます。プロ選手でもラケットを投げて怒りを爆発させ、その後でまた集中状態に戻る選手がいます。ペナルティが課せられる行為なので、良くない行為であることは間違いないです。しかし、前者の観点からいくと100%ダメな行為ですが、後者の観点からいくと、なんとも言えなくなってしまいます。

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・台無し

ジュニア時代の『怒り』のマネージメントの線引きは、結果として、試合を台無しにするかどうか?だと思います。経験が浅いジュニア選手は、ちょっとしたことでイライラし、自信をなくし、試合そのものを反故にしてしまいます。対応としては、先ほども書いたように、
『強制』・・・強めに叱る
『誘導』・・・正しい振る舞いを教えてあげる

などがあると思いますが、ヨーロッパの親御さんの対応で日本ではあまり見ないものとしては、
『肯定』・・・それでも最後までコートに立ったことを褒めてあげる
です。正解はないですし、どれか一つに絞ることもありません。
ただ日本ではまだまだ、『肯定』はあまり目にしないですし、僕もできるかというと。。。ついついまわりの目を気にしてしまうかもしれません。。。

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