シングルス、前後の動きと集中力
週末は、月一の小学生女子選手を対象にしたシングルス練習会でした。
テーマは、『シングルスのポジションと配球 前後に動こう!』
まずは後に下がる動き、そこから打つべきボールを練習。
それも1種類ではなく、複数の軌道を紹介して
・しっかり守る
・攻めに転じるために守る
・攻めているように守る
など、パターン別に動きを変えました。
前に入る攻撃の時は、そのまま一発良いボールを打ってその場に突っ立ってしまい
次のボールをミスしないように、後に飛ぶスプリットステップを入れて、畳みかけて攻撃ができるように練習しました。
ラリーで気持ちよく打てる場所に線を引き、そこから前に入ったり後ろに下がったりできるように、ポイント練習でも前後の動きを意識してもらいました。
シングルスのポイント練習は、ダブルスの練習に比べると、何をしてもいい状況が多いため、どうしても短調になってしまいます。
ただラリーをする状況が繰り返されると、集中力が切れるのも早くなり、1球目や2球目でのミスが増えます。
まだ経験が浅いうちは仕方がない部分もありますが、一つひとつのショットに意味をつけていくことで集中力は持続します。
・攻めているのか
・守っているのか
・ニュートラルを保ちたいのか
・押されているのか
・押しているけどもう一歩なのか
1ポイントを切り取っても同じショットはありません。
ストレートやクロス、ボールのスピードや軌道は、そのやりとりの中で生まれた意味づけの結果です。
プレイしている選手は、そのやりとりに集中して解像度を高める必要があります。
本番の試合では、そんなことを考える余裕などなくただ反応しなければなりません。
練習の中では、本番の試合に備えて頭を働かせる必要があります。
頭が止まると単調なミスを繰り返してしまいます。
どうすれば選手の頭が働き続けるのか?
コーチとしてなかなか上手くいかず、自分に歯痒いことも多いですが、
次回も良い練習ができるように準備します。
練習の雰囲気を楽しいものにしたいというこだわりはあるのですが、
それと同じくらい、ポイントを取りに行く気持ちの強さ、集中力は高いものを要求したいと思っています。
それがなければ、競技テニスではなく、レクリエーションテニスです。
ただ、思考が停止して根性だけ見せるような練習もしたくないです。
日々の練習ならそれでもいいかもしれないですが、イベントですしね。
最近やり始めた部活指導も週1回や2回ですから、内容を磨きたいと考えています。
3月は試合が多いため、ダブルス練習会のみになります。
シングルス練習会はまた4月に開催予定です。
練習会の情報は下記リンクから公式ラインに登録いただくと配信されます。
またはこちらのホームページでも配信します。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- お子様に『お前は足が遅いなぁ〜』とついつい言いたくなる時に参考にしたいオーストラリアンオープンテニスのスピードデータの読み方