テニス中心の生活だと自然に学べること
20代の頃は初心者のジュニアを指導する機会も多かったのですが、30代40代になるにつれてその機会は減ってきました。
つい最近、テニス歴は数年ありますが、週1回のクラスしか受講していないジュニアを指導する機会があり、試合を経験することの大切さを痛感しました。
テニススクールに通えば、ストローク、サーブ、ボレーと一通りのショットを打てるようになりますし、ラリーもできるようになります。
しかし、それが競技用として十分かどうかと言われれば、少し物足りないと感じざるを得ません。
たとえ週1回のテニスでも、そういう環境の子を集めて大会をすることは必要なんだろうなと感じました。
中学や高校に上がったタイミングでその子が競技テニスに挑戦したいと思った時、早くから試合を経験していた方が、
競技用のテニスが身についているので、小さい頃から競技テニスどっぷりのジュニアとの差が小さくなると思います。
それを考慮すると、やはりジュニア選手は早くから海外の大会を経験すべきだと再認識しました。
それは3セットマッチであるとか、対戦相手と揉めた時に英語が必要であるとかだけでなく、テニスを中心とした1日を過ごすことによる学びを得ることにあると思います。
日本の子どもたちは1週間のほとんどの時間を学校に費やします。テニスは放課後や休みの日に行います。
海外に行けば、テニスが生活の中心になります。
不思議ですが、そんな環境で1ヶ月過ごすだけで、日本でたくさんの言葉と練習を費やしてもできなかったことが自然とできるようになるのです。
・ラリーはミスをしない前提で、自分が打てる最良のボールを選択する
・試合中は無茶をするのではなく、無理をすること。ただリスキーなプレイは身を結ばない
こういう内容って、日頃の日本での環境で伝えようとしてもなかなか浸透しないのですが、海外でテニスを中心とした生活をしていると、いつの間にかできるようになっているから不思議です。
それにはアカデミーでの練習よりも、大会に出ていく方が良いというのが私の経験上言えることです。
アカデミーでも身につきますが、大会に行って、強い選手のプレイを見たり、自分が目指すグレードの選手がどんなプレイをしているのかを肌で感じることが大切だと思います。
海外に出ていくことでテニス中心の生活が学べることで一気に伸びるジュニアがたくさんいます。
上を目指すなら、早くからテニス中心の生活がどんなものなのかを経験しておくといいと思います。
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