レッスン、レッスンの落とし穴


日頃からレッスンをする立場として、レッスンの悪いところもそれなりにわかっています。
その代表的なものが試合をしないと言うことです。

テニスは試合をすることで学べることがたくさんあります。
しかしレッスン主体でテニスを学んでいる子どもたちは、試合中に起こることを細切れに学んでいるばかりで、その全体像を掴みながら学んでいくということができていません。

レッスン主体だとなぜ試合が減るのか? レッスン中に試合をするのはコーチの怠慢であると思っているからです。そして選手の改善点を見つけ、それを修正することを第一に考えてしまうのです。
現代ではストロークのボールの質を高めることがもっとも優先順位が高いのではないでしょうか?

確かにそれは大切なことだと思う反面、
子どもたちには勝敗を大人に知られない環境で(勝敗で判断されることなく)真剣勝負を楽しむ場を持ってもらいたいと思っています。
一日練習するなら、午前と午後に3セットマッチを1試合ずつ行うような環境が欲しいです。
それが週に2回あるだけで子どもたちは100のアドバイスよりもたくさんのことを学べると思います。

そしてそこで学べることをレッスンで教えるのは実はかなり難しかったりします。
大事な場面でなんとかしてボールを入れ、ポイントをもぎ取ることを想定してストロークを作らないと意味がないよ。
などと、ミスばかりする選手に言っても伝わるものではありません。
子どもたちも一生懸命やっているのになぜ怒られているのか?理解できないでしょう。

コーチの手を離れて真剣勝負をする環境を、コーチが作らないといけないという矛盾があります。

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