「学ぶ」ということとは?


内田樹さんのブログをよく読みます。
国語力の弱い僕には少し難解だけど
気合い入れて理解しようと頑張ってます。

それはさておき、先日そのブログで
学びとは報酬と相関関係にあってはならない、とありました。

なんか難しい言い回し、、、。

要するに、何かを学ぶ時に、それを学ぶとこんな報酬がある、

とわかってしまうと学ぶ能力は低下するということみたいです。
そのブログでは英語学習を例に出して、
『これからは英語を勉強しておくと、できる仕事の幅が増えて、

将来の報酬、給料がUPする』というように、将来の仕事の為に、

給料の為に英語を勉強するんだ、とわかってしまうと学ぶ能力は低下するらしい。

なんとなく理解できる気がする。

さてテニスの話。
僕はプレイヤーに『勝ち方』を教えることが嫌いです。
プレイヤーが自分自身で自分の長所、短所を理解して、

『自分だけの勝ち方』を見つけ出す。
結局、テニスを頑張るということは、そういうことだと思うからです。
コーチはテニスの頑張り方を伝える存在であり、

勝ち方を強要する存在ではないと思います。

『勝ち方』を学ぼうとして毎日コートに立っているプレイヤーに対して、

『こうやれば勝てる』と伝えることは、勝ち方を学ぼうとする能力を低下させることになる。

どうすれば勝てるのか?
なんで俺は勝てないんだろう?
俺には何がたらないのかなぁ?

子供達は本能的にそう考えながらコートに立っているはず。。。

その時に、
「あそこをもっとこうして、ああいう風にすれば勝てるんだ!

なのになんでそうしないんだ!」
と言われてしまえば、子供達の学ぶ能力は低下してしまう。。。

でも、我々大人でも同じだと思ったりもする。

例えば上司から
「こうこうすれば、営業成績は上がるのに、なんでお前はしないんだ!」
なんて言われると僕なら
「じゃあ、あなたがそうすればええやん、ぶーぶー。」
と思ってしまう。

できないのは自分が一番分かっているんだから。。。

まあ大人の話はよしとしても、
ジュニアプレイヤーから『学び』のモチベーションを奪ってはならないと思う。

大人のテニス観を効率よく植え付けていい選手ができるようなら、
真面目な日本人はとっくに世界のトップを席巻しているはずだ!

色々な偶然性から生まれる『学び』を積み重ねてこそ、

本当に効率の良い育成になるはず!

僕たちは『効率の良さ』の意味をはき違えてはいけないと思う。
明日もがんばるか!
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