池上彰さんと問題意識 そして紹介したいコーチ
昨年『学べるシリーズ』で活躍しまくっていた池上彰さんが、テレビ番組のレギュラーを辞めるそうです。特番はやるみたいですが、テレビをつければ池上さんがでているという状況はなくなるということです。表向きの理由も本当の理由もたくさんあると思いますが、僕の考える理由を勝手に書いていきます。
池上さん自身にある種の失望があったと思うのです。『週刊子供ニュース』を皮切りに、難解なニュースをわかりやすく説明していく。そうすることによって、日本中がニュースに対して深い興味を持ち、日本をより良い国にしていく助けになるんだという希望に対する失望。僕自身、池上さんの番組はたまに見ていたけど、見終わったあとに結局何も残らない。もちろん池上さんのせいではなく、僕のせいです。見ている時はわかりやすいし、ニュースに対する理解度が上がった気持ちになる。でも番組が終わったあとに、頭に何も残らない。。。見ている僕にニュースに対する問題意識がないからです。おそらく日本中に僕みたいな人がいるのではないでしょうか?ニュースを理解はするけど、その次までいけない。結局、人間池上彰が伝えたいことは伝わらずに、テレビの人気者にされている自分が嫌になった。
社会は人気者を作り出します。本人が望んでいようがいまいが、人気者を演じることになります。演じながら、そこに自分の本意が表現できる様に努力します。でも結局、人気者は人気者であることに気がついた。。。池上さんがテレビのレギュラーを辞める理由の一部はこういった理由だと勝手に推測しました。
テニスコーチの中にも、『求められていない』と感じて辞めるコーチが結構たくさんいます。人気のあるコーチなんだけど、本当に伝えたいことが伝わらない。その辛さに辞めていくコーチを何人も見てきました。人気があるからといって、本人が満たされているわけではないんですね。茂木健一郎さんもよくTwitter上で叫んでいます。企業の新卒一括採用をやめるべきだとか、若者は大企業ばかりを選んではいけないとか。社会をより良くしようとして、叫んでいます。でもなかなか社会は変わらない。。。
今日、僕が言いたいのは、ジュニアテニスプレイヤーの問題意識を持つことの大切さです。問題意識があれば、技術の吸収力は上がります。コーチ達は、日々の練習の中で色んな表現でテニスを伝えてくれているはず。いくら伝える技術がすごくても、プレイヤーの吸収力が低ければ進歩はありません。レッスン中に理解してできた様な気持ちになって、次の日には忘れてるということになりがちです。自分にとって必要な情報をしっかりと得る為には、いつもそれを求めている状況にいることが大切です。周りに流されていては、みんなと同じ情報しか吸収できません。自分が求めていれば、いつもと違ったコーチの側面が見られるかもしれません。
茂木健一郎さんに対しても、テレビの中の茂木さんしか知らない時は『ニコニコしたおじさん』くらいにしか思っていませんでした。だから、Twitterでの熱いハートをもつ側面を見た時は驚いたしますますファンになりました。茂木さんの違った側面に気づいたのは、僕がもっと世の中のことを知りたいと思ってTwitterを始めたからです。
もっと上手くなりたいと思ってコートに立つことが全てを変えてくれます。人気者から得やすい情報をもらっても、その人気者も満足してはいないんです。僕は、池上さんが喜ぶようなニュースの学び方ができるようにならなければならない。『テニスプレイヤーはコーチのモチベーションが上がるような練習態度を見せなければならない。』じつはこれは僕がジュニアによく言う台詞です。
僕はこれから池上彰さんがどのような情報を流していくのかすごく興味があります。そして人気者ではないけど、じっくりものを考えて、しっかりと指導できるコーチを尊敬しています。そのようなコーチは日本にたくさんいます。実名を出して紹介したいくらいです。でもそんなコーチはふっといなくなったりします。経営的に人気者と変えられたりします。。。
何も変えられないけど、僕も茂木さんのように叫んでいきたいと思う。尊敬している前述のようなコーチになりたいと思う。スクール生に『素振りの時に気をつけることはなんですか?』と聞かれて、『調子に乗って家具を撃ち抜かないことです。』なんて答えてるようじゃほど遠いなぁ。。。笑
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