善意の気持ちのリセット!
こんにちは!日曜日は遠吠えブログ!
いきなりですが、テニスコーチのアドバイスとお医者さんの診療との違いはなんでしょう?前提として、医学という学問が存在するという優位性はないものと考えます。それは、テニス学という学問が勉強しようにも存在しないからです。もちろん、テニスコーチにも資格があります。それはある種の学問とも呼べるのですが、医学と比べると社会的認知度、社会的地位、習得の難易度が大きく違う為に同等とみなすことができません。よって、今ほど医学が絶対的な存在として形成されていない時代をイメージするといいかもしれません。ググってみた所、医者の起源は薬師というそうです。薬師とは漢方薬の専門家で、本草学に基づいた生薬による治療を行なったそうです。患者さんの状態を診察して、漢方を処方するといった具合でしょうか?ん~、ここでも本草学というものがでてくる。まあ、そういうものの優位性は捨てて考えてみましょう。
両方とも責任を伴い、失敗が許されないといった所は同じです。また背景として善意の気持ちがあるといった所も似ていると思います。そうなんです。最初の問いの答えは、結構似ているです。笑。(前提を忘れないで!僕は、大学受験勉強も医師国家試験勉強も全くせずに遊んでました、バカです、笑)普段は、ジュニアの指導をしているので教育者の学校の先生にシンパシーを抱くのですが、今日はお医者さんの気持ちを少し考えてみようと思います。
僕が学生時代から、女性の結婚したい職業のトップにはいつも医者の存在がありました。それは、人助けができる人という尊敬の念と収入への憧れが強いと思います。今、嘘をつきました。笑。やっぱり収入ですよね。ということは、医学は、市場の原理に乗っかっているということです。ものすごく乱暴な言い方ををすれば、医者が儲けようと考えれば、医学は進歩して医療はより良いものになり、人々はより良い治療を受けられるようになり、という好循環が続いていくということです。確かに、世界最先端の医療技術があり、それを他国に広めていくという考えなら成り立つような気がします。でも、現在の日本では市場の原理による好循環は起こっていないような気がします。儲からない上にクレームの対象になる産婦人科や小児科の成り手は減少する。儲からない地域医療には医者が集まらない。市場の原理に乗っかることによってどんどん医者から『善意の気持ち』がなくなっていきます。この言い方では、医者が悪いみたいですね。すいません。市場の原理が医者から善意を奪っていく。と言った具合でしょうか。もちろん僕が言いたいのは、社会的な風潮であって、悪者探しではありません。良かれと思っていたことが、結果として良い結果を産んでいないのでは?ということです。
医者がそうならば、テニスコーチはどうでしょう?市場の原理はテニスコーチから善意の気持ちを奪っていくのでしょうか?僕は時々こんな暗いことを考えます。それによって、自分の善意の気持ちをリセットしたいんです。おそらくお医者さんもみんなこの気持ちのリセットをしているはずです。市場の原理に善意の気持ちは絶対に巻き込まれます。でも、毎日毎日、働き詰めの中で患者さんに対して『善意の気持ち』で診療にあたります。僕のスクール生の中にはお医者さんがいますが、皆さん人間的にも勉強になる素晴らしい方々ばかりです。
テニスも医学の世界に似ているのではないでしょうか?世界に通じるトップ選手を輩出することは、市場の原理に則ってもとても有益なことだと思います。しかし、地域のテニスやジュニアの育成などを市場の原理にのっけることは好循環を引き起こしているでしょうか?民間のテニスクラブに勤める僕がこんなことを言うのは問題かもしれません。でも僕が言いたいことは、こういう現状をふまえて、前述した『善意の気持ちのリセット』を行うことが重要であるということです。なんか綺麗ごとに聞こえますか?市場の原理が善意の気持ちを奪うという考えがなければ、綺麗ごとだと思います。好む好まざるに関わらず、この市場の原理に巻き込まれている自分に気がつくことは大切だし、それに飲み込まれないようにすることは重要だと思います。これは『テニスコーチ』という職業が存続していく為にもです。資本主義社会であるかぎり、この悩みは尽きないでしょう。でも、輝いている人はいつでもこの善意の気持ちをリセットして考えている人だと思います。(はっ、こう締めくくると俺が輝いているみたいだ、笑、俺はまだまだ。。)もうすぐ35歳。歳をとってくるといろいろと、面倒なことまで考えるものだなぁ。。。まあ、お医者さんを見習って、社会の仕組みに負けない様に、善意の気持ちを押し出して行こう!ってことで!俺が言うとしょぼい奴の綺麗ごとに聞こえるのが悔しいなぁ。。。笑。
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