きっかけ


こんにちは!日曜日の『努力に勝る才能なし』の記事についてWOOD TENNISさんが自身のブログで取り上げてくれました。彼の言うとおり、ジュニアテニスプレイヤーの中で上位5%は協会の強化選手などになり、様々なサポートを受けながら活動していけばいいと思います。そして彼の表現を借りれば『落ちこぼれ5%』は彼に任せます。僕は『落ちこぼれ』というよりは『はみ出し者』という表現がいいと思うけど。(僕もWOOD TENNISさんもたぶんこの5%に入る、笑)
彼の言うとおり、残りの90%は既存の仕組みの中で育っていく。『仕組み』とはそれくらい大切だと思う。上位5%に登りつめる選手も最初は90%の中でテニスを始めて競い合っていく。『仕組み』の中で学び育っていた結果上位になれる。
バルセロナでの経験を経て感じ続けることだけど、日本のテニスは独特でしっかりとしたベースがない。下手っぴな僕が言うのもなんだけど、ジュニアの年齢で日本で勝ったからといって、世界のツアーで戦える準備ができているかといえば、必ずしもそうでないと思う。
東大を出たからといって、世界で渡り合えるビジネスマンの基礎ができているのか?という問いと似ていると思う。(これまた勉強できない僕が言うのもなんなんだけど)
テニスの場合、海外遠征がしにくいのが大きな問題だと思う。著名なコーチの中には、海外遠征を企画して行動を起こしている人がいる。尊敬に値する。でもそれは『仕組み』の中には組み込まれていない。あくまで個人の活動だ。
短期で海外テニス留学にいくジュニアも増えてきたけど、1年以上の長期はまだ少ない。最低1年は住み続けないと『テニスが変わる』所までは成長できないと思う。
日曜日のブログにも書いたけど、『どうせやるなら、しっかりとしたビジョンを掲げて、それにそったしっかりとしたカリキュラムのあるクラブでテニスをさせたい、したい』という方はたくさんいると思う。
話は飛んでしまうけど、諸悪の根源は『数値化』だと思う。会社の利益、経費、選手のランキング、海外遠征の経費とその結果上手くなったかどうかの成果。すべてを『数値化』しすぎたことが、ビジョンの構築を妨げてきた。そして今といってもかなり前から、消費者やプレイヤーはビジョンを求めている。
今回の震災の復興についても、世界は日本の復興ビジョンに注目している。海外に一年住んでいたからわかるけど、このビジョンで日本という国のキャラが決まってしまう。
理想を現実化するパワーが若者にあるかどうか。特にテニスはコートを確保するのが難しい。土地が高い日本では。。。コートを所有すると、利益をある程度『数値化』して確保していかなくてはならない。
そう考えるとテニスクラブの経営って大変だなぁと思う。大変というか、ビジョンを捨てないとやっていけない。優れた営業マンの条件は、『自分を持っていないこと』なんて言うけど、その通りかもしれない。
プレイヤーもコーチも求め続けることが、その誕生のきっかけにつながるだろう。理想のクラブ。。。

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