思考のストレッチ


月曜日に紹介した漫画、『宇宙兄弟』で宇宙を目指すという途轍もない世界を擬似体験した。読んでるうちに無意識に、ニンマリしている自分に気がついた。久しぶりの感覚でした。
普段、僕達は実現可能な目標に向かって頑張っていることが多い。試合に送り出すジュニアの目標しかり、会社としてのスクール生の人数しかり、あまりに非現実的な目標を目指すことはない。
なんの意味があんの?と聞かれて、月や火星を目指すことに意味なんてあるのか?宇宙開発のレベルで国力を示すだとか、いづれ人口過多になって月に移住する必要があるからとか、理由はいくらでも作れます。でもそんな理由は後付けとしか考えられないほど、宇宙へのチャレンジは、『単なる好奇心』のかたまりであるような気がします。
『単なる好奇心』僕はテニスに対してこの気持ちを持ち続けているのかなぁ?自問自答してみました。答えは『持っている』でした。ただ、35歳という年齢、そして社会生活から受ける影響を考えると、『単なる好奇心』を持ち続ける努力をしていかないとそのうちに失われるものなんだなぁという実感もあります。
せっかくだから『好奇心』を持ち続けて仕事をしたいと思う。そして『やっても無理』とか『やっても損する』とかいう考えは持ちたくない。でも年齢とともにそういう気持ちは弱ってくる。
『単なる好奇心』をキープする為に日々していること。
①ランニングと筋トレ
②読書(なんでもいいから多読)
③ブログ(思考の貯蔵庫)
④晩御飯は激喰い
どれも仕事とは直結しないのでやらなくてもいいことです。でもどれもやり出したら楽しい。
①トレーニングは毎日やりたくない気持ちでいっぱいですが、苦しい練習に耐えるジュニア達の気持ちをすこしでも味わっておかないとと思ってます。
②読書は、他者との会話。他人の考えをしっかりと聞くことは、自分を高めてくれます。職場や飲み会などでは、なかなか語られないような本音や熱い意見も本なら読むことができます。
③ブログは始めて1年が立ちましたが、俺ってこんなこと考えるんだって自分でも知らない自分が出てきて面白いです。まあ商売用でもなんでもないので、気楽に続けていきます。
④晩御飯はとにかく満腹食べます。仕事柄食べる時間は遅いですが、太ることは考えずにとにかく食べまくります。
と毎日、やらなくてもいいこの4つのことをやって、『単なる好奇心』をキープしています。
せめてジュニアに触れ合っている時間があるうちは、この『単なる好奇心』を持ち続けて、『やっても無駄』とか『利益が確保できないから』とかいう考えは日々、脳の中から排除し続けようと思ってます。
話を宇宙に戻します。宇宙を目指すとなると未知のことばかり。月に行くなんて想像もできないし、怖がりの僕は空気のない所に行きたくもない。
みなさんの日々のテニスライフにおいて、テニスの未知の部分が少なくなってませんか?ビデオにとって研究も素晴らしいけど、憧れの感情って大切だと思う。今の子達って、自分のランキングは知っていても、プロ選手の名前を知らない。憧れがない。情報が多いことがあだになり、現実的な無理強いされる努力をすることになる。
それもとても大切なことですよ!でも時には、凝り固まった思考をストレッチする意味でも、そしてテニスを始めた頃の『シンプルな好奇心』を思い出す為にも、月を見て、始めて月に行こうと思った人のこと、そしてそれを実現させちゃった人のことを思って見るのもいいかもしれません。
思考をストレッチすることは決して現実逃避ではないと思います。
iPhoneからの投稿

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