コミュニケーション能力
こんにちは!
先日、スタバでぼけぼけしていたら、隣の席のおじいちゃんに話しかけられ、そのまま談笑していたらあっという間に1時間がたっていました。もともと口下手で人見知りな僕が、こんなことができるようになったのは、ひとえにテニスコーチという職業に就いたおかげです。
一人の時間も大切にしたいけど、誰かと話す時間も大切にしたい。一日のうち、レッスン中とルーティンのトレーニング時間を除くとあまり時間がないのが悲しいところですが、出来るだけ色んな人と話しする時間を持ちたいと思ってます。ただ、職場では同じスクール生の方ばかりと話してると余計な詮索をされるし、あまりこっちから話かけても商売トークだと思われるので、若干気を使いますが。。。まあ偶然の会話の花が咲くのを待つしかないという状況です。笑。
さて、テニスコーチという仕事は行き着くところは、コミュニケーション能力だと思ってます。初心者の方からジュニアのプレイヤまで、コミュニケーション能力が高いほど、自分の一生懸命さを伝えることができるし、自分のことが理解されやすい。だからと言って、口が上手けりゃすれでいいかというと当然それだけでは駄目で、しっかりと指導できる能力も必要です。
指導方法っていうのは、統一することや、共有することはできても絶対的な正解というのはありません。とくに日本の場合、日本のスタイルというのはこれだ!というような指導方法とかテニススタイルは存在していません。指導者がプレイヤーとコミュニケーションをとりながら作り上げていくという形式をとっていると思います。
攻撃的にガンガン攻めるプレイヤーもいれば、まずは守備から入って攻撃に転じていくプレイヤーもいる。そして終始守備的なスタイルをとるプレイヤーもいます。勝つために、自分にあるものを最大限に利用して、自分独自の勝利の方程式を築き上げた結果そうなっているのでしょう。
一人一人持っているもの(才能)が違えば、結果として築き上げるスタイルも変わってきます。そのスタイルを築き上げる過程で、プレイヤー自身もコミュニケーション能力を磨く必要があると思います。周りと関わらずにスタイルを確立しようとすると、『ナンバー1』ではなく『オンリー1』に向かっていく恐れがあります。
実際に、自分で考えるあまり(それ自体は悪いことではないのですが。。。)すぐに、スタイルを変えてしまい、なかなか身につかないということにもなりかねません。自分では、勝つ為にあれこれと試行錯誤しているつもりでも、指導者から見ると、小技ばかり練習してしっかりとした技術が身につかない、というような評価を下されることになりかねません。
日本はハイコンテキストな社会ですから、言わなくても当たり前的な空気があります。でも、それぞれの才能にあったテニス、それぞれの目標にあったテニスをしたければ、『言わなければわからない』という考え方も必要である気がします。
真面目な国民性ゆえに、ついつい我慢して耐えて練習してしまいますが、疑問点や自分の意見ははっきりと言えるようになることも重要だと思います。実際、言わないと相手には伝わらないことの方が多いのですから。そして、その中で、『相手に失礼がないように』だとか『なんでもかんでも聞くのはよくない』とかいうことを学んでいけばいいと思います。その為には、コーチの側のコミュニケーション能力が重要になります。日々磨きをかけていくのみです。
もともとおしゃべりだとか無口だとかは、あまり関係ないと思います。関係ないことばかり話していてもコミュニケーション能力が高いとは言えないし、無口であっても、しっかりと返事をするというだけでも十分な場合もあります。
僕は、仕事を通じてコミュニケーション能力を高めることができましたが、子供達にはテニスを通じてコミュニケーション能力を高めてほしいと思います。
余談ですが、日本の仕事は製造業の不振などにより、対人折衝業務が大半をしめており、それによって鬱が増えたり、離職率が高かったりするという記事がありました。コミュニケーション能力が高ければ、対人折衝業務でのストレスもさほど感じないでしょう。
海外に行ったりすると、さらにコミュニケーション能力は求められます。この子もこれからどんどん磨かれていくでしょう。日本人でバルサのユニフォームを着て、カンプノウに立つ選手が10年後見られるかも知れません。ってか、マスコミのインタビューに対して10歳でこの受け答えはすごい!しっかりしてるわ!
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