どうあがいても偶有性の海。。。
いやいや情報って集め始めるとキリがない。TVから、新聞から、ネットから、出会った人から、一日にどれだけの情報を受信してるんだ?って数える気をなくすくらい情報の海に溺れていく。でもその海の泳ぎ方は、徐々に覚えていくもんだから面白い。
泳ぎ方とは、受信者の側が、自分の倫理観、人生観を元にフィルターをかけて、不要な情報をスルーしていくこと。
まず情報受信経路によって、その特徴を把握する。
①既存のマスメディアである、TVや新聞は、大企業らしい安定した情報が手に入る反面、どこかお茶を濁した感じの情報も多く、わかりやすく言うとパンチが効いていない情報が多い。でも知らないといけない、最低ラインはすべて網羅してくれているという感じだろうか。
②ネットでの情報は、フィルタリングが本当に重要になると思う。マスメディアと逆で、パンチが効いた情報が多々ある反面、真偽のほどは情報受信者が再度する必要がある情報が多い。(このブログもそうなんだけど)なんのフィルターも潜り抜けていない情報が、したり顔で語りかけてくる。活字と言うのは恐ろしくて、目を通してしまうとそれなりに影響を受けてしまう。情報受信者は、発信者のことを想像しながら情報を受信する必要があると思う。いきなりは、難しいけど、ある特定の発信者の情報をしばらく追っているとその人がどんな人なのか、結構見えてくる。
多数派なのか少数派なのか?
偏っているか?
その偏りは計算尽くか否か?
偏りのある情報は、パンチが効いている。語尾がしっかりと言い切られていると、自信があるように読める。僕がそのような情報を受信する時に注意して見ているのが、その発信者が近未来を語る時です。将来はこんな感じになるんだから。。。そのようなことを語る時に、発信者の強烈なバイアス(偏り)がかかっている人の情報は、少し敬遠するようにしています。
よくあるのは、多数派と少数派が入れ替わっている様な近未来を語る人。(ほとんどの場合、語り手は少数派に属している)そしてそれによって、勝ち組と負け組が入れ替わる様な近未来を語る人。
確かに、そうなのかな?って思うことはあります。でも多数派と少数派が入れ替わる瞬間があるわけではないと思うんです。誰かが、パン!って手を叩いた瞬間にそうなるわけではなく、時間が進むに連れて、グラデーション的に入れ変わっていく。その過程で、
多数派にいた人も、少数派にどんどん乗り換えてくる。結局、勝ち組と負け組が入れ替わる様な、そんな都合のいい近未来は起こりえないというのが、僕の持論です。
話を戻して、僕がネット上の情報発信者として好きなタイプは、
A、バイアスのない、客観的な事実のみで近未来を語る人。こんな頭のいい人はすでに著名人ですけど。
ホリエモンさん(収監されちゃった
けど)、佐々木俊尚さん、ちきりんさんなど。。。
情報自体がエンターテイメントのように感じてしまうくらいのレベルだと思う。
B、自分自身は気がついてないけど、少数派に入ってしまっている人。探せば結構いますよ~!名前はだせませんが。。。
そして③。実際に出会った人から得る情報というのは、フィルターをかけやすい。その人がどういうキャラの人か知っているから。まあ、基本的に自分自身に誠実な人としか話さない。
なんか②のネットからの情報受信についてばっかり書いてしまったけど、結局、①②③のどれをとっても確固たる情報などなく、ましてテニスに関する『正解のない情報』ならなおさらだと思う。
情報受信側のフィルターの精度がモノを言うと思う。春先に鈴木貴男選手の講習会に出席したが、ジュニアのご父兄の方や、一般のスクール生の方が多数参加していて、時代の変化を感じました。もうテニスの情報なんてコーチだけが持っている時代ではありません。ジュニアの大会のドローを見て、選手名を見てプレイスタイルが語れるプレイヤーの総数は、ご父兄マネージャーの方が多いかもしれません。
ソフトバンクの店員さんより、ユーザーの方が、iPhoneの効果的な使い方を知っています。
百貨店の店員さんより、キャバ嬢の方がモテメイクを熟しています。
ヘビーなiPhoneのユーザーや、モテまくりのキャバ嬢がネットでその情報を発信すれば、素晴らしい情報になります。
僕も、テニスコーチとして、恥ずかしくない情報を発信しなければ。。。情報受信者としての腕を上げると、発信者としての自分のイマイチさが良くわかってヘコむ。。。
情報の海は、どうあがいても偶有性の海だと思う。だから飛び込んで、確固たるものを自分で掴むしかない。
そしてもっといい情報発信者を目指すのら!
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