アドバイスと社会学


こんにちは!
少し前の記事ですが、九十九里の村上コーチのブログにおいて、『あるジュニアコーチの独白』 という記事がありました。
ジュニアへの指導と大人への指導の相違点をまとめたものです。まとめ方が素晴らしいので以下に紹介します。
同じ事(ショットや戦術など)を指導する中でも、ジュニアと大人で異なる「理解する能力やプロセス」の中の得意不得意を指導者が把握した上で、指導を行う対象に適応した指導の必要性こそが、コーチングの難しさとも言えるのでしょう。
さすが!完璧なまとめですよね!このままiPhoneを眺めながら、ミーティングで朗読して、みんなから拍手喝采をもらいたい気分!笑!
では共通点ってなんだろう?とちょっと考えてみました。
おちゃらけて、へらへら接する!いや違うだろ!笑!
僕が考えるのは、『社会学』を大切にすること。今、社会ではどんなことが起こっているのか?子供達、大人達はどのような毎日を送っているのか?その部分を意識できるのが、現場の人間に求められているものだと思います。
同じく村上さんのブログなのですが、『考えるな、感じろ!』 という記事がありました。
その中でこんな一文があります。
テニス理論と、テニスの指導技術は別物とも考えています。

これもいただいておきたい!笑!ミーティングで。。。笑。
僕は、指導技術の中で、社会的背景を踏まえた対応ができる能力が必要だと考えています。

とかく、テニス理論ばかりに頭が固まってしまって、その理論を伝える方法、手段、テクニックついてはあまり語られません。どちらかというと、その伝える方法とは、『接客』という言葉で括られがちなのが、テニススクールだと思います。ジュニアに対して、大人に対して、テニス理論をしっかりと伝える能力について、もっともっと語られるべきだと思います。

日本ほど、テニスコーチの生活が安定している国は、世界にもあまり多くないと思います。それは、安定した営業を続けられる仕組みを持つ、テニススクールがあるおかげです。でも安定しているのの、テニスコーチという職業のステイタスはあまり高いとは言えません。

これは、テニス理論を伝える方法をもっと価値ある物に変えていくことによって、上がってくるものかもしれません。

日本では、どんどん製造業が減っていき、対人折衝業務が増えています。それはすなわち、『接客』ということなのですが、あまりにも頭を下げられたり、ニコニコ笑顔を押しつけられたり、テンション高く軽いノリで応対されても、僕は何か信用できないものを感じてしまいます。聞きたい情報、ニュートラルで偏りがない真実の情報、選択権を相手に委ねた同レベルの複数の情報などを、正確に伝えてくれる『接客』がいいいです。

もちろん、元気良さ、笑顔などは基本中の基本です。

スクール生で教師をしている方と話をしていても、最近は学校も塾も子どもの人数を確保することに追われ、子供達が完全に『お客様』状態になっていることも少なくないそうです。今後、学校や大学はどんどんつぶれていくでしょうから、この流れは加速することでしょう。これは止められません。

そんな子供達に、いきなり僕達が小さい頃受けたスパルタ指導をしても、伝えたいことは伝わりません。だからといって、『接客』と呼ばれるような、ただちやほやするようなやり方を選択することは、テニスコーチのステイタスを上げることにはつながらないような気がします。

スポーツの持つ、素晴らしさを伝える。体を動かすことの喜び。競争する楽しさ。負けたときの悔しさ。勝った時の喜び。これらを今この時代にどう伝えればいいのか?こういう問いかけにどんな時も答えられるように、日頃から準備しておくことが必要だと思います。

なんか、かなり自分自身のレッスンのハードルを上げてしまった気がする。。。笑。

まあ、僕はのんびり屋なので、そのつもりで!!
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