『打ち方』という麻薬。。。
こんにちは!
最近、スクールのコーチ間で流行っている1000円カットなるのものに行ってきました!感想からいうとビンゴ!僕にピッタリ!何よりも、じっとするのが苦手な僕には、あの10分で作業が終了するのがたまらなくいい!出来上がりのおいらの頭なら、良いも悪いもないし!笑!もう小一時間かけてカットしてもらう生活にはもどれないなぁ。。。テニスのレッスンでも、要点だけズバっと言ってもらって10分で終了してあとはフリーコートでいいっていう人もたくさんいるんだろうなぁ!
さてさて、大阪ではスーパージュニアが開催されています。円高の影響であまり選手が集まっていないとか。スーパージュニアを見ても、世界のトップジュニアしか見られないので、コーチとしてはあまり魅力は感じない。もちろん勉強にはいくし、学ぶことはたくさんあるので、誤解のないようにね。
僕が魅力を感じないというのは、トップジュニアが育つ環境を見ることの方が重要であると思うし、学ぶことが多いように感じるからです。
もちろん、それを見てコピーするわけでははないんですが、刺激は受けます。
例えば、日本人がスペインやオーストラリアやアメリカにテニスを学びに行くと、必ず受ける特殊な感覚。
『打ち方の指導がない』
『フォームを教えてくれない』
この感覚を思い出したいのです。
僕はこの打ち方、フォームの細かい指導をされると、ある種の麻薬的な安心安全物質が脳に分泌されているのでは?と考える時があります。
単純に上手くなった気がするのではないか?と勘ぐってしまいます。もちろんその指導方法が日本特有のものであるならば、大切にするべきだし、誇れるものにしていくべきだと思います。
そして誇れるものにしていくには、麻薬的な安心安全物質を分泌してしまう部分は排除する必要を感じます。
ちょっとコーチングの現場をイメージしいてみます。あるプレイヤーに試合中、相手を崩すためのフォアハンドのクロスのボールのスピード、回転をイメージさせます。そのボールをその後、200球反復練習するとします。その時に、打ち方の指導をどこでどのようにしますか?それとも最後まで、スピードと回転のイメージのみを伝え続けますか?
途中でフィニッシュのラケットの位置などをアドバイスするとします。それってどれほど効果的なのでしょうか?
正解はありません。ただ、海外では打ち方の指導は『なぜか』ないに等しいのです。
上記の例はある程度、専門的な領域の指導です。すこし一般的にします。
始めてテニスをする小学一年生に対して、『横を向いて』とか『ラケットをこのように引いて』とか言いますか?僕は絶対に言えません。『言え!』と言われても言えないくらい言えません。言ってしまうと安心どころか、不安です。その子のテニス人生を潰してしまう。。。そう思ってしまうんです。
でも僕のスクール生は全員『横を向いています』でもそれは、言葉で強制した『横を向く』ではなく、それぞれが『ボールをラケットで打つために準備したもの』です。あわてて指導しなくても、すぐに『横向き』なんて完成します。
話がそれてしまいました。
先日のブログに書いた『競争心』を植え付けないといけないのに、小学一年生でも、打ち方を教えてくれるとほっとしたような表情になり(僕にそう見えているだけだと思いますが)、それを10球ほど練習すると、満足したような表情を見せたりします。(それも僕にだけ。。。)
この麻薬があるために、
競争心が育ちにくいのでは?
クリエイティビティが育ちにくいのでは?
戦術的思考が育ちにくいのでは?
なんて思います。
僕は、ゆる~い人間だし、ぼけぼけするのが好きな人間です。日本のテニスうを変えたいなんて熱いことは言いません。ただ、世界と同化したい、世界とのフラット化をしたいと思います。世界で戦うことに憧れを持つレベルであるのに、世界中のテニスコーチの中では僕の稼ぎは高い方になると思います。経済が世界3位であり、で、テニススクールという独自仕組みを持つこの国に偶然生まれたおかげです。
そこから世界に溶け込んでいくには、それなりの知恵が必要だと思い、日々ない頭をひねっていたり、いなかったりします。笑。
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