伝統とキョロキョロ
こんにちは!
今日は大阪マラソン!ちなみに僕は週6でランニングをしています。そのうち5回はジムにてインターバルトレーニングをしているわけだけど、まだまだマラソンを走る心の準備はありません。しんどそー。。。あくまで、体重維持と怪我しない身体作りが目標。マイペースでいきます!
さて今日のテーマは『伝統』。僕が留学したスペインは伝統的にクレーコートが多く、反復練習をメインとしたスペインドリルという練習が有名です。世界のトップ100に多数の選手を輩出しているスペイン。そしてなによりラファエル・ナダルによってさらに知名度をあげたスペインテニス。彼らの強さの秘密とも言えるクレーコートは、『伝統』です。テニスを強化する為に、ハードコートをクレーコートに変えるような政策があったわけではありません。
アメリカ全盛期だった、サンプラス、アガシ、クーリエ、マイケル・チャンの時代には、そこまでスペインテニスの知名度はありませんでした。全仏オープンだってクーリエが勝っていたし、アガシとクーリエのアメリカ人同士の決勝もありました。バルセロナオリンピックでも、スペイン代表のアレッセ(だったかな?)は決勝で負けています。もちろんクレーコートです。その後、全仏オープンを連覇するブルゲラの登場で、スペインテニスは有名になっていきますが、ブルゲラ、コスタ、フェレイロも全仏以外ではあまり活躍できませんでした。特に芝生のウインブルドンは、早々に姿を消していたと思います。
クレーコートで鍛えあげたテニスが、すべてのサーフェイスで認められだしのはつい最近のことです。ナダルの登場以降だと思います。ナダルという選手はもちろんすごいのですが、ボリエステルガットやパワーのあるラケットの恩恵もかなりあると思います。
長々と書いてしまいましたが、何がいいたいかというと、スペインテニスというのは、伝統が結果を産んだことにより認知されたスタイルだということです。
伝統を大切に守り抜いていると、結果がついてきた。という感じでしょうか?最新のスタイルを追い求めるようなことをあまりせずに、伝統を守り抜くというのは、ヨーロッパでないと不可能でしょう。アメリカや日本のような経済大国ではまず無理な芸当だと思います。ましてや、内田樹さんの『日本辺境論』にあるように、日本人はキョロキョロする辺境人です。
あらゆる国の良いスタイルを取り入れようと日々、キョロキョロしています。でもそれは、敗因でもなく勝因でもないということです。伝統を守り抜くということは、一つのキャラクターであり、キョロキョロすることも一つのキャラクターです。
スペイン人は伝統を守り抜くことに誇りを持っていたとしても、守り抜いたから結果が出たとは思わないでしょう。伝統を守り抜くことは、人生の喜びであり、テニスの結果とは別のものであるはず。
僕達も、日々キョロキョロと試行錯誤しながら、チャレンジすることを人生の喜びとすべきなんでしょうね。
伝統を守り抜くなんて技は『太陽の没することなき帝国』とかつて呼ばれた国でなければ、なかなかできないでしょう。それはそれで、カッケ~なぁなんて認めながら、僕達は試行錯誤を誇りとしてチャレンジし続けようかな。まさかオムニコートは『伝統』にはできないよね。。。
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