『死んだボール』球出しについて。。。
こんにちは!
テニスをしていると、『打ちやすいボール』と『打ちにくいボール』ってあると思います。
個人個人でその感じ方は違うと思いますが、一般的には、
ほどよいスピードであまり高くはずまないボールが『打ちやすい』と感じるのではないでしょうか。
下の図のように打ちやすい区間が長くあるので、
①打点がとりやすい
ある程度のスピードがあるので、合わせる感覚で打つと
②スピードボールが打ちやすい
などのポイントがあげられます。
球出しなどで、ある程度のスピードボールを打ちやすい打点に出してもらうと
手に残る感触も軽く、いい音だして気持ちよく打ち返すことができますよね。
では、逆ならどうでしょう。
スピードのない、緩いボールが山なりに飛んできた場合です。
下の図のように、ボールの軌道の放物線が急なので、良い打点が一瞬しかありません。
①打点がとりにくい
そして、自分の方に向かってくるスピードがないので、自分からしっかり打たないとボールは飛んでくれません。
②スピードボールが打ちにくい
このような特徴があげられます。
僕が紹介しているスペインドリルでは、この打ちにくいボールのみが使われます。
球出しのボールのスピードは、本場のアンツーカーコートによってさらに勢いが落ちます。
まさしく『死んだボール』になります。
このボールをしっかり打ち抜くには、
①正確なフットワークでボールに近づいて打点をとること
②体をしっかり使ってラケットを振り抜くこと
が必要になります。
スペインドリルは、あえて『死んだボール』をだして反復練習をすることによって
正確なフットワークとスピードをパワーをボールにしっかりと伝えられるスイングを身につけることを目的としています。(他にも目的はたくさんありますが、そのひとつです)
バルセロナでは日本人のボールにはパワーがないとよく言われました。
もともと腕力も違いますから、なかなか欧米人と同じようにはいきませんが、早い時期からしっかりとトレーニングを積むことによって、それに近づくことは可能だと思います。
本場のアンツーカーコートで、ストロークでしっかりとエースを獲る行為は、速いサーフェイスやオムニコートでタイミングによってエースを奪うことと、また違った能力が必要だと思います。どちらが良いとか悪いではない問題です。自分に合うものを選ぶべきだと思います。ただ、低年齢でそのようなシーンをみたり、そのような練習にふれることはととても重要なことだと思います。
とにかくしっかりと打たないとボールが飛ばない。。。
日本人同士だと、永遠にラリーが続いてしまってエースがとれない。。。
そんな毎日を経験するとまた良い刺激になると思います。
そうだ、『死んだボール』の説明でしたね。
このボール出しのいいところは、テニスがうまくなくてもできるところです。
そりゃ、うまい人が出し方が、タイミングやコースなど細かい点はいいに決まってますが、
そうでなくても、『ぼよ~~ん』と出しておけばなんとかなります。
打ちにくいですよ~!
『死んだボール』!!!
僕が留学していたサンチェス・カサルテニスアカデミーでの練習風景があったので下に貼り付けておきますね!
『死んだボール』の球出しが繰り返されてます!
iPhoneからの投稿
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