木曜日は本の紹介!


こんにちは!
読めもしなのに、ついつい難解な文章も本を買ってしまう。
そして数ページ読むのに30分くらいかかって
あとは積ん読になってしまう。
でも最近、難解な文章の本を集中して読むことができる環境を発見した。
お風呂に入って読む。これにかぎる!
集中を阻害されるものがない。
でもほぼ例外なく、お風呂に落としてしまうので、
売りにいくことはあきらめるしかないほどの
ダメージを受けてしまうけど。。。笑。
そうやって読んだ本がこちら。
呪いの時代/内田 樹

¥1,470
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でました!僕が難解だという文章はほとんどこの人の本!笑!
面白かったのは『適職イデオロギー』のお話。
要約して適職イデオロギーを説明しますと。。。
適職イデオロギーとは、就活のを前にして学生が、
『諸君ひとりひとりには、この広い世界のどこかに、
ただひとつだけ適性に合致した「天職」がある。
これから1年余りのうちに、
諸君は自分の適性に合致したこの職業に出会わなくてはならない。
そのために捧げうるだけの時間とエネルギーを
就活に投じなければならない。』

と言われて、染められていく様を言う。
内田さん曰く、
『そのようなイデオロギーがあるから、
仕事に就いても、他にも良い仕事があるのではないか?
と絶えず探し続けることになる』
ということだ。
ものすごく納得のいく意見だけど、この意見に対しては、
僕自身の中にも賛否両論ある。
確かに、『適職』という自分自身に完全にマッチした職業なるものが
あたかも存在するというような、幻想を抱かせることは、
あまりいいことであるとはいえない。
仕事とは、人の役に立つことであるから、
自分を仕事に合わせていくことが、
『適職』を探すことよりも優先されるべきだと思う。
反面、一度そのような物の考え方を知ってしまった人間が、
それがなかった頃の社会に戻ることは不可能だと思う。
昔を懐かしむような考え方ではなく、
新しい価値観でもって『職業』をとらえることが大切なのかな。
別に一つの職に就いて一生それをまっとうしなければならいということはないし、
一つの会社にずっといなければならないということもない。
そのような考えを美化してしまっていることが、
ある種の閉塞感を生んでいるんだろう。
嫌ならやめればいいし、変えればいい。
他業種で培われた能力というものは、意外と役に立つもの。
テニスコーチとして人前で話すことになれた人が、
職人気質の人間ばかりの機械メーカーに転職し、
その話術で、職人にはできない『営業』の分野で大活躍している例がある。
その逆で、コンピューターのエンジニアさんがテニスコーチになり、
営業色の強いテニス業界にはない、理詰めの分析で人気を博している例もある。
終身雇用や年功序列の賃金制度では、もうやていけないくなるんだから、
その時、やりたいことを自分の生活費を稼げる範囲でやれば、
それが『適職』なんだろうなぁ。。。と
ぼけぼけと考えるのです。。。

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