機能分析
こんにちは!
題名の機能分析とは、もちろんテニスにおいての話です。
反対の意味の言葉としては、経過分析が挙げられます。
機能分析とは、プレイヤーの持っている体の機能、
運動能力を理解してそれを高めながら上達を目指す方法です。
反対に経過分析とは、打ち方の説明から入って、
正しいとされるフォームを目指して練習してその経過を分析していく指導法です。
一般的に、テニススクールと呼ばれる所でのアドバイスとしては、
『経過分析』のアドバイスが多いと思います。
特にジュニアではなく、一般の方や、
それほど本格的に試合にでの結果にこだわらないプレイヤーは、
『機能分析』のアドバイスだと小難しく感じたり、
遠回しに言われているようでしっくりこないのではないでしょうか.。
『もっと横を向いて』とか、
『フィニッシュではこの位置にラケットを持ってきて』なんて言われた方が、
わかりやすいし、レジャーとしても楽しみやすいと思います。
まだまだアドバイスとしては、
経過分析=メジャー、受け入れやすい。
機能分析=ちょっとマニアック、受け入れにくい。
という感じだと思います。
どちらのやり方で上達を目指しても、簡単に結果がでるわけではないし、
いつも望み通りの結果がでるわけではありません。
ただ、機能分析の視点から見たアドバイスには
これから大きな将来性というか伸びしろを感じます。
機能分析をするには、身体能力についての詳しい知識が必要です。
テニスの知識や経験というよりは、スポーツトレーナーの知識と経験が必要です。
日本のように少子化の進む国では、
少ないジュニアテニス人口を大切に育てていくことが求められます。
現時点でさえ、12歳以下のカテゴリーがあれだけ白熱しています。
今後それは10歳以下、そしてそれ以下に年齢が下げられることも考えられます。
まだ発育段階、それも大人用のラケットで大人用のボールをしっかりと打つのが
困難な年齢であればあるほど、機能分析での指導は効果的だと思います。
スポーツトレーナー=体力アップの為に存在するというだけでなく、
テニスを効率よく、効果的に学ぶために存在するという風に考えていくと、
良い育成につながると思います。
世界を目指す意味でも、このスポーツ科学を学習するという分野なら、
日本人の真面目さや繊細さが十分に生かせるのではないかと思います。
僕自身は、学校ではスポーツ科学の勉強をしてません。
でも友達に、理学療法士さん、鍼灸師さん、スポーツトレーナーさんがいます。
良い形でコラボしていけたらなぁと思います。
一口にスポーツトレーナーといっても、みんな得意分野が違うし、
持っている知識も違うので機能分析の仕方もそれぞれでしょう。
ある人のフォアハンドを見て、アドバイスが必要だとします。
肩胛骨の可動範囲から考えるのか、筋力面から考えるのか、柔軟性から考えるのか。。。
十分に話し合って指導方法を考えられるとなれば、効果的な指導になりそうです。
現実的には、どのようなプラットフォームで実現していくか。
今ある、テニスクラブなどでは、
スポーツトレーナーや理学療法士さん、鍼灸師さんを
雇ってやりくりするのはコスト的に困難だと思います。
もう実現されている方もいると思いますが、
まだまだ少数だと思います。
バルセロナのクラブでは、トレーナーが常時3人、怪我を見てもらえる医者が常時1人、
クラブ内に勤務していましたけど、お互いがコラボするわけではなく、
トレーナーは体力アップを指導するだけでした。
大切なのは、トレーナーとコーチが意見交換ができる環境。
気を使い合ってもいけないし、お互いの意見がぶつかることが大切。
まだマニアックで少数派な機能分析見地からのアドバイスが
もっと必要とされてくれば、おのずと環境はできてくるのかもしれませんね。。。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- 外人って何食ってるからあんなにデカくなるんだろう?海外のジュニア選手の食事。
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。