スペインテニスというキャラ
こんにちは!
火曜日と金曜日のブログでは、
長期間スペインテニスについて紹介してきました。
(昨年11月15日から一昨日の金曜までの過去記事参照)
ものすごく表層的なことしか紹介できていませんが、
日本にいながらスペインテニスについて得られる情報は、
あんな感じだと思います。
正確に言えば、成文化して、言葉にして伝えられるのはあんな感じです。
実は、このスペインテニス、指導者の中では賛否両論入り混じるスタイルです。
というかアンチ派の方が多いと思います。
もともとクレーコートで勝つために作られた練習方法であるため、
日本にクレーコートが少ないことが、
アンチスペインテニスの理由の大きな要因の一つでしょう。
もう一つのアンチ要因は、欧米の選手のように腕っ節の強くない日本人には、
ライジングよりも少しタイミングが遅いスペインテニスのタイミングでは、
相手にダメージを与えるショットが打ちにくいと考えられるからです。
それなら、アメリカのライジングスタイルの方が、日本人に合っているのではないかということです。
実際に伊達さんの大成功、最近では錦織選手や添田選手もライジングです。
世界で言えば、フェデラーのテニスが一番の日本人のお手本ということでしょうか?
(大雑把に言えばということですよ。。。)
その対局にいるのが、ナダル選手かな。
それも始めて全仏を制した当時の。
(これも大雑把に言えば。。。)
ナダルや、バルセロナで修行し、
スペインテニスをすり込まれているマレーなどは、
ラリーの初球は、『受け』から入ることが多いです。
ライジングで最初からガンガンいくスタイルではない。
そもそも日本人である程度成功している人は、
ほぼ全員ライジングスタイルですから、
指導者もその感覚を持っている。そしてそれを伝える。
アンチが多いのは当たり前です。
加えて、スペインテニスは、強靱なフィジカルが必要なスタイルですから、
世界という視野で見たときに、
日本人がフィジカルで相手を上回ることの困難さを考えると
さらに厳しいスタイルであると位置づけられるでしょう。
でも僕は、バルセロナで1年3ヶ月の修行を経験し、
(結局良い結果は残せなかったですが、)
この練習を14歳くらいから、何年間もできていれば、
なんの才能もない僕でももっと良いプレイヤーになれたはずだ。
という確信を得ました。
僕は、アンチライジングテニス指導者ではありません。
タイミングは遅いより早い方が良いに決まってます。
スペインドリルをすべてライジングでやったっていいんです。
実際、一度だけ奈良くるみちゃんに(確か高校1年くらい)スペインドリルをしたことがあるけど、
驚くほど早いタイミングで(ハーフボレーくらい)全部打ってました。笑。
なんじゃこいつは?って感じでした。でもミスってないからいいんです。それで。
スペインテニスはひとつのキャラです。
でもその良いところだけをつまみ食いするのでは、意味がないと思ってます。
空手で言えば、日々何回も繰り返す正拳突き。
相撲で言えば、日々何回も踏む四股。
ボクシングで言えば、たたき続けるサンドバック。
野球で言えば、ひたすら続けるティーバッティング。
サッカーで言えば、アイディアを創作し続けるリフティング。
キョロキョロせずに、日々黙々とこなして『型』を身体に染みこませる。
やりたい日も、やりたくない日も、もう嫌になった日も続けて、
苦しみは喜びとワンセットであることを心に染みこませる。
それこそが、スペインテニスの持つキャラクターです。
表層のスペインテニスをつまみ食いするのではなく、
愚直なまでの反復練習を続けることこそ、僕が学んだことです。
『どんなにやりたくなくても、
怪我をしていても、
コートに来なさい。
そうすれば、何か起こるから!』
よくそう言われてました。
なんか恥ずかしいほど、熱く書いてしまった。。。笑。
ほんならお前、もっとがんばれよ~!とか言わないでね。。。笑。
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