なぜ素振りと違う??
こんにちは!
1年に一回はやってしまう、軽いぎっくり腰をしてしまい
トレーニングができずなんか憂鬱な今日このごろです。
(レッスンはやりまっせ!!)
さて、Twitter上で面白い動画かあったので紹介します。
イチロー選手のインタビューです。
インタビュアーの『素振りの時と実際打つ時のフォームが全然違いますね』
の質問が興味深かたです。
以前書いた僕のブログを思い出しました。
こちら。強制力。
スペインドリル中の特徴あるフットワークも、
実際の試合中では全く(あんまりくらいにしとこうかな)使用されない。
なので、練習時間の限られる日本では、
強制的に教えづらいという現実があります。
インタビューを見ても明確な答えはでてきませんが、
イチロー選手が、本人自身の中で大切にしている
『バットのグリップを最後まで出さない』
というチェックポイントを確認しながら振ると、
実際打つ時のフォームと違ったようになってしまうということでしょうか。
僕は仕事柄、テニスのアドバイスをよくしますけど、
それがプレイヤーの打ち方を外から見て、
フォーム自体を矯正するためのアドバイスなのか、
プレイヤー自身が、打つ時に持っている心の中のイメージを
矯正するためのアドバイスなのか、
明確に区別して行っていません。
例えば、『ボールを押し出すように。。。』というアドバイス。
これはどちらかというと、心の中のイメージに対するアドバイスであり、
実際に杓子定規にボールを押してみても、うまく飛びません。
以前、Twitter上で議論になった
鈴木貴男選手のバックハンドスライスの打ち方もそうですよね。
指導中では、『ボールを前に運ぶように。。。』と言っている鈴木選手が、
実際の試合中では上から切り下ろすようにスライスを打っています。
おそらく相手のボールに鋭すぎるスピンがかかているために、
それを押さえつけようとしてそうなっているんだと思います、
鈴木選手自身は押さえた後の少しのフォロースルーの部分で
運ぶイメージがあるのではないかと推測します。
もしくは、運ぶイメージがありそのイメージを大切にしているので、
単純に切り下ろすスイングに見えても、
切りすぎないように絶妙な力加減がなされているのかもしれません。
話をスペインドリルに戻します。
リンクした以前のブログにある、
スペインドリル中の後ろ体重でのスイングを
良い例
悪い例
繰り返し朝から晩まで行っていると、
足で地面を蹴る力を、腕をしっかりと振るちからに伝達していく
内部イメージが生まれてきます。
日本では『手打ち』とか言われそうなくらい腕をしっかりと振っている感覚です。
バルセロナに留学する以前は全くなかった感覚です。
そのような内部イメージを植え付けるために、
外部のフォームは、独特なものになってしまうとも言えるのでしょうか?
(ちょっと深読みしすぎかな?笑)
なんしか、アドバイスする時は、
それがプレイヤーの内部イメージに訴えかけるものなのか、
外的な身体の動きを矯正するものなのか区別する必要がかなりあると感じています。
そして外部の身体の動きを矯正しながら、
良い内部イメージを構築できるといいなぁと感じます。
逆に、内部イメージに訴えておきながら、
外部の身体の動きができていないと、叱責するのはあかん行為やなぁ~、
気をつけねば。。。
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