スペインテニス賛否両論!合わせること3!
こんにちは!
先週の続きで 合わせることについて。
テニスでは相手のボールの力を利用することを『合わせる』と表現します。
もちろん、合わせて全力で打つ人も入れば、
リラックスしたままはじき返す人もいれば、色々です。
ここでは、僕がバルセロナ留学時代に毎日見ていた
アンディ・マレー選手を例に、合わせるプレイヤーとクレーコートの
相性について書いてみたいと思います。
マレー選手は、今でこそものすごくボールをハードヒットしてますけど、
今から8年前(1987年生まれだから)、16歳の時はそうでもありませんでした。
のらりくらりと相手のボールに軽く合わせる感じで、
バルセロナでのスペインドリルも、『かる~くこなしている』といった感じでした。
当時19歳だったファン・モナコ選手は、
すべてハードヒットでがんがん打つクレーコーターという感じ。
マレーは対照的でした。
記憶にあるのは、ここはつるつるのインドアコートか?というくらい
レッドクレーでも、ボールに合わせて軽く打ってるところ。
あんなの真似できるきもしません。
要するに『合わせの天才』です。
僕はそう感じました。
試合でも、のらりくらり返すだけ。
バックなんてスライス使いまくりです。
クレーでスライスなんて打とうものなら、
たちまち相手に激しく打ち込まれるんですけど、
マレーは、打ち込まれてもまたのらりくらりかわせるほど、
合わせる技術に長けていました。
僕は、『こんなんで大会でかてるのかなぁ~』って印象を持ってましたけど、
チャレンジャーとか出ると優勝して返ってくる。
もう次元が違います。。。
さてさて、そんなマレー選手にクレーの国、
スペインに来る必要はあったのでしょうか?
本人に聞いていないので詳しい理由はわかりません。
ただタッチ系のプレイヤーにクレーコートはアウェイであることは確かです。
想像でしかありませんけど、
自分にとってビハインドな環境に身を置いて、
技術の向上をはかる時期にしていたのでしょう。
その時期を経て、どんどんスターダムを駆け上っていって、
現在4位。。。
スタイルもハードヒットがほとんどという印象がありますけど、
当時を知っている僕としては、『あの頃のままだなぁ~』という感じもあります。
合わせるのがうまくて、カウンターがうまいというかやばい。
マレー選手から学ぶことは、
クレーコートで練習するからといって、
自分の良さをなくして、スペイン色に染まる必要はないということです。
クレーコートでの練習、試合を通して自分を強くすることを考えればいい。
スペインのコーチは決して強制的にテニスを変えることをしません。
こつこつとスペインドリルをして、
こんこんとそのコンセプトを語るだけです。
スペイン色に染まることが、
スペインドリルをやるということではない
ということですね。
スペインのコーチは、当時から『マレーは世界5位以内に入るよ!』って言ってました。
むこうではアルファベットをローマ字読みするので、
MURRAYはムーライって呼ばれてましたけど、笑。
ムーライの頭を指して、『彼はここがスマートだからね!』って言ってました。
ほんとかよ!なんか練習流してやってるけど???
って思ってましたけど、おっしゃるとおりでしたね!笑!
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