『日本 VS 世界』って。。。
こんにちは!
オリンピックももうすぐ終わり。
昨晩は女子バレーの3位決定戦を観戦&応援できました。
オリンピック観戦の良さは、僕のようなテニスコーチにとっては、
『テニスから離れられること』です。笑。
普段のスポーツ観戦はどうしても、テニスになってしまい、
見ていてもついつい、深く考えてしまい、感動する瞬間を逃したりしてしまいます。
それを避けるために、
バルセロナではまったサッカー観戦を趣味にしていたのですが、
バルサが黄金期に入ったここ数年は、すっかり冷めてしまい、
クラシコやチャンピオンズリーグ決勝などの
ビッグマッチしか見なくなってました。
バレーや卓球を見ていても、ついつい身体の使い方とか見入ってしまうんですけど、
テニスに比べればリラックスして見ることができます。
さてオリンピックと言えば、日本人以外の選手との戦い。
テニスでもよく語られる『日本 VS 世界』のような構図です。
世界に通用するテニスなんてよく言われるけど、
果たして世界ランキング何位なら通用していることになるんだろう?
だいたい2桁といったところなんでしょうか?
海外に留学などをして、日本から長く離れてテニスをした経験がある方ほど、
この『日本 VS 世界』という構図には違和感を覚えると思います。
なんじゃ?それ?って感じです。たぶん。
国際大会(勝てば、世界ランキングがつく大会)に出場すれば、
世界に挑戦しているということなのかな?
意外とお金払えば誰でも出られるので、
世界に挑戦はそれほどハードルは高くない。
その大会に出れば、スペイン人なら『スペイン VS 世界』になり、
メキシコ人なら『メキシコ VS 世界』になるわけで、
何か、ルールが変わるわけでもなく、普通のテニスの大会です。
日本人の場合、やはり島国なので、海外の選手との交流や試合が少なく、
『世界にチャレンジするには、特別なことをしなくてはならない』
という意識が強く働くのではないでしょうか?
僕も最初はそうでした。というか、つい最近までそうだったかも。笑。
自分のトレーニングの1年3ヶ月の留学を終え、
その3年後くらいに後輩のプレイヤーを連れて、
バルセロナのアカデミーに言ったときに、
その『海外を意識してしまう呪縛』から抜け出せた気がしました。
頑張って練習している後輩の姿を見ているときに、
なんか自分の中で変化したのを覚えています。
おそらく僕のなかで、『海外のテニス』『世界のテニス』
に対するコンプレックスがなくなった瞬間かもしれません。
(国内でも全く勝てない僕が言うのもおこがましいですけど。。。)
国際大会にチャレンジするからといって、急にパワープレイをする必要などなく、
急にスピンをたくさんかける必要などなく、対戦相手のテニスに対応して勝てばいい。
そんなに生やさしいものではないですけど、
まずはコンプレックスをなくすというのは大切だと感じます。
『日本 VS 世界』というのは、
結局のところ全日本ジュニアで『地方の県の代表 VS 日本』と言ってるのと
あまり大差がないと思いませんか?
僕の実家がある香川県でも、コーチとともに遠征することによって、
全国レベルでも活躍する選手が出てきています。
(コーチは試合を見てその日に帰ってレッスンするという激務の繰り返し)
もっと遠征を増やせば、もっと成果がでるでしょう。
指導者もプレイヤーも、日本から出て遠征することを日常に加えることができれば、
『日本 VS 世界』みたいな語り方が減って、もっとテニス談義が興味深いものになるでしょう。
そんなこと言いながら、職場と家のチャリ10分圏内からほぼ出ないおいら。。。
今年は、ヨーロッパ経由、初のアメリカに行ってみたいと計画中です。
仕事休めるかな。。。世間では就職難とか、職がないとか言われながら、
なぜテニスコーチはこんなに足らないでしょう。。。苦笑。。。
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