テニスのスタイル。


こんにちは!

年末のお祭り、江坂コーチどうしの試合の組み合わせも決まり、

あとは当日、はっちゃけるだけという状態。

誰にも見られることなく、黙々と戦い負けていた僕にとって、

スクール生の方々に見られながら、試合をすることは緊張はするけど、

貴重な経験。もう『負けたくない』という気持ちは自分にはないと思っていたけど、

やっぱりまだまだそれが残っていると感じる日。しっかり準備するだけじゃ。

前日まで働きまくりじゃが。。。

さて、グリップの記事について、質問コメントがありました。

グリップと身体の使い方

コメントの内容を要約すると(うまくできていなければごめんなさい)

バックハンドのグリップを両手とも少し厚くして、

フォアハンドの様な当たりを実現させて、打ちまくる。

フォアもバックもフォアハンドのように打つことができれば、

すごいプレイヤーが生まれるんじゃないか?

フォアとバックの打ち方がなぜあそこまで違うと思いますか?

(もう少し似ていてもいいのでは?)という内容。

(全文見たい方は、上のリンクから過去記事へどうぞ!)

論点がたくさんありすぎるとややこしくなるので、最初に少し整理すると、

『結果的に強いプレイヤーを生む』というゴールを設定することにします。

単に、『フォアもバックも一緒くらいええ球打てるんじゃい!』

って言っても弱かったら意味がありません。

バックが強いことにこしたことはありませんが、

フォアと同じくらい強いことが、

そのままテニスのゲームが強いということにつながるとは限らないと思います。

僕なりのものすごく、雑な身体感覚ですが、

ゲームの中では、身体を正面に向けて打つフォアと違って、

バックは身体の裏側を向けるような姿勢で打つことが多いです。

フォアが得意な選手にとっては、バックはそれを補う形で成長していく。

(錦織選手は、そのタイプな気がします。)

逆にバックの方が得意な選手や、サーブやボレーが特な選手は、

それをベースにして成長していくでしょう。

あくまで、ゲームがベースとなってテニスは形作られていくと思います。

グリップは大きな要素ですが、それを補助する役割。

極端な握り方をしても強い選手は強い。

ベラサテギのフォア。

エドバーグのフォア。

クーリエのバック。

すべて極端な握り方だけど、みんな強い。

クーリエなんてあんな野球みたいな握り方で、

エドバーグのキックサーブをショートクロスに叩きまくっていた。

普通なら、クロスに飛ばすのも困難だろうに。。。

僕の答えとしては、

フォアとバックの打ち方が違うのは、

テニスの上達が、『ゲームに勝つ』ことをベースにしているから。

『フォアとバックを同じように強烈に打てるように』という競技なら、

今と全く違う打ち方が流行っているかもしれません。

その場合、ライジングは禁止とか、色んな新ルールがあるでしょう。

『誰よりも強烈なシュートを打つ』のが、すごいサッカー選手ではなくて、

『ゴールを決められる』人が、すごいサッカー選手。

ナダルはスペイン育ちで、遅いクレーコートで

『死んだボール』を打ち続けて練習していたことが

今のバックハンドの厚めのグリップに影響していると想像します。

さらに、デビュー当初の、コート後方まで下がって強いボールを打つスタイルも

そのグリップにつながっているでしょう。(想像でしかないですが。。。)

逆にボールの上がりっぱなをうまく処理して、

コートカバーリングをスマートにしていく錦織選手は、

薄めのグリップじゃないといけない。

とても良いコメントをいただいて、次から次と発想が湧いてきます。

グリップの指導をあらためて考え直す良い機会になりました。

質問の答えとしては的外れかもしれませんけど、

ブログをやっていて良かったと思いました。

こうやって、色んなコーチと考えを共有できるって

インターネットはまさに使いようですね!!

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