テニスの進化。 ディレクションチェンジの早さ。


こんにちは!
テニスは進化しているとよく言われます。
つい5年前と比べても進化は見えますけど、
30年もさかのぼるとものすごくわかります。
2012年のフレンチオープンの決勝。

そして1981年の同じ大会の決勝。

対戦しているのは、上の映像は言わずと知れたナダルとジョコ。
下の方は、スーパーレジェンドの2人。
ボルグとレンドルです。
道具や技術の進化によって、まずスピードが全然違いますよね。
言わずもがな、当時のレンドルは『豪腕』と呼ばれ、
ベースラインの2メートル後ろからでも悠々とエースを取っていた選手。
それでも現在のラリーと比べるとかなり遅く感じます。
この2つの動画を見比べるだけでも何種類もの発見があります。
そして最近の指導で重要視されているキーワードや、
スペイン留学時代にコーチから口すっぱく言われていた言葉が
思い出されます。
いくつか紹介します。
ひとつめは、スペインテニスを紹介する時にたびたび出てくるキーワード
『ディレクションチェンジ』です。
過去記事 スペインのスペインドリル以外の練習2

1981年の試合のラリーは、クロスコートでのつなぎが多いです。
ストレートにコースを変えても相当厳しいところに打たないと有効打にならないので、
ストレートに打つときも、ゆるくつないでいるように見えます。
対して、2012年の試合ではとにかく
コースチェンジのタイミングが早く、その回数が多いです。
道具の進化はもちろん影響していますが、
球足の遅いクレーコートであっても
『自分からポイントを取りにいく』という姿勢が見られます。
先日、増田健太郎さんとお話させていただいたときも、
とにかくこのスペインテニスのコンセプトの一つである
『ディレクションチェンジ』
について長く話をしました。
ナショナルでもとにかく
『ディレクションチェンジ』は徹底的に練習していると言っていたし、
全豪での添田選手とツォンガ選手の対戦でも、
ツォンガ選手の方が『ディレクションチェンジ』のタイミングが早く、
正確であったと言っていました。
明日はそのディレクションチェンジについて
なぜ必要でなぜ難しいのかを書いていきます。

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