2013版サンチェス・カサルテニスアカデミーの練習徹底検証!!Part30!スペインを代表するビッグクラブ!
スペインを代表するビッグクラブ!
バルセロナのサンチェス・カサルアカデミー関連の記事も今日でラスト。施設の規模では、江坂TCも負けていませんが、
選手育成のみの運営とそのシステム、指導コンセプトの統一などを考慮に入れると日本ではこれほどのビッグクラブはないと思います。
そしてグランドスラムにたくさんの選手を送り込んでいる実績もある。知名度が高いだけに、たくさんの選手が来るので、どうしても平均的な選手のレベルは10年前よりも下がってしまっているけど、存在感としてはまだまだスペイントップクラスのクラブだろう。ジュニアの選手達の海外経験としては、とても良い環境だと言えるし、コーチや経営者としての視点で視察してもとても有意義なものになると思う。なんども言うけど、ここに来ればスペインテニスは、『クレーコートでグリグリとスピンをかける』から強いのではないことが良くわかると思う。
統一されたコンセプトがあり、選手としての下地を作る環境があり、必要なことだけを黙々と取り組ませる指導者がいて、ランキングを上げること、世界で戦うことの戦略を練ることができるブレーンもある。強いからといって、やみくもにツアーを回ってもランキングは上がりにくい。最短距離でその道をコーディネートできる知力があることもビッグクラブの証しだと思う。サッカーでは世界最高峰の仕組みを持つFCバルセロナがある都市だけにテニスもそれと同じく、良い環境が整っている。大雑把に言えば、スポーツ・文化が育つ土壌があるということ。学べることはたくさんあり、猿真似ではなく、それをいかに日本で表現できるかが大切だと思う。
※2014年1月31日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年4月20日に再度公開しました。
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