同じドリルをしていても。。。


こんにちは!
ドリルはそれを扱うコーチによって
大きく変わってしまいます。
なので、それを扱うコーチ達が、
なんの為にそのドリルを行うのかという
コンセプトを共有しておくことが重要です。
逆にコンセプトを共有していれば、
見た目のドリルの違いはあっても、
選手達は同じ練習をしたことになります。
例えば、下の動画のようなスペインドリルの2番を
行ったとします。

一連の動きの中で、どこにポイントをおいているのかが大切です。
この後ろ足の見事な決め方、
その時の身体のバランスにポイントをくのか、

photo:01



しっかりと身体の前に取れられた
打点にポイントをおくのか、

photo:02



この見事な振り抜き、リストワークにポイントをおくのか、

photo:03



毎回しっかりと前方にリカバリーすることにポイントをおくのか、

photo:04



他にもたくさんありますが、
その時、その時で改善するポイントを
選手と共有してドリルに取り組むと効果的です。
もちろん、あえて細かいことは言わずに
ひらすらやり続けることも一つの方法です。
結果が見えるまで、数年単位で我慢する必要がありますが。。。
そして改善ポイントをどこに絞るかによって、
ボール出しのペースや軌道も変わります。
少し例をあげるとすると、
①下がる素早さのみにフォーカスするなら、
ボール出しにスピードが必要になります。
②ゆっくりなボールだとゆっくり下がる癖がある選手だと、
わざとゆっくり出して、動きだけ速くさせる必要があります。
③立体的なボールだと、距離感がつかめずに打点が遅れてしまう選手には、
あえて意図的に山ボールを出す必要があります。
④後ろに下がると体勢が崩れてしまう選手には、
どんなボールであれ、この地面に突き刺したような
左足を意識させる必要があります。

photo:05



まだまだ無数にパターンは出てきます。
同じドリルを行うにしても、
それを扱うコーチと選手によって、
行い方が少しずつ変ります。
コーチと選手として過ごした時間が長ければ長いほど、
効果的で、質の高い練習になるでしょう。
選手の試合を見て、戦術の面から分析して、
ドリルの練習に応用していくのがベストでしょう。
なぜこのような打点や姿勢で打つ練習が必要なのか?

photo:06



そうすることで、守りから攻めへの切り替えがしやすく、
攻撃につながる守りをするため。
という戦術面でのストーリーがあって、
このドリル2を練習するのと、
ただ漫然と行うのでは効果に差がでると思います。
『質』は『量』と同じくらい、もしくは以上に大切だと思います。

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