2014ハンガリーテニスヨーロッパ視察で学んだこと!Part2!相手のミスを誘発。。。
相手のミスを誘う!
今日もハンガリーのETAツアーの動画を紹介します。今日の動画は、クレーコートらしく相手のミスをうまく誘い出しているシーンです。まず1つ目。うまくスライディングを使って左右に動いて拾いまくってます。最後は相手が根負けしてミスしてしまいます。
このあと画面から出ていくほど、スライディングして処理します。
そのあと左に振られて、もう一度右へ。最後は根負けしてボレーが少しだけサイドアウトしています。とにかくひつこく食らいついて、ポイントにつなげようとします。この手前の選手はハンガリー1位の選手です。
相手のミスを誘う2!
試合終盤でお互いに体力が残っていない状況です。画面奥の選手は、明らかに綺麗なテニスをする気がなくコート中央に勢いのないボールを返球しています。画面手前の選手は、前半戦なら決められていましたが、体力が残っておらず、2本目にミスさせられています。選手のガッツポーズと声の大きさから終盤戦の大切なポイントであることがわかります。
リターン後、この位置で打ち(打たされる)ますが、試合終盤のため、疲れて球が伸びず、厳しいコースも狙えません。
そして2本目はこの位置。相手は、しっかり打つことを捨てて、横に走って拾うことだけを考えて、コート中央に戻って待っています。
この状況で決めきることはできません。わざとミスをさせた相手の頭脳的なプレイと言えます。今日紹介した2ポイントは、どちらも相手にミスをさせることを念頭においてプレイしています。ポイントを取るには、自分から取りに行くことだけが必要なわけではありません。この『いやらしさ』は、ゲームに勝つには必要な要素です。決めても1ポイント、ミスさせても1ポイントです。ただのミス待ちは良くないですが、1つ目の動画のようにフィジカルを使ったり、2つ目の動画のように頭脳を使って、ミスを誘発する戦術はとても有効で必要不可欠です。
※2014年7月8日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2017年4月18日に再度公開しました。
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