リオ・オリンピック テニスがスタート!錦織選手のメダル獲得の可能性&錦織テニスの楽しみ方!!
こんにちは!
リオ・オリンピック始まりましたね!
男子3選手揃って1回戦突破!素晴らしいです。
今日は錦織選手のメダル獲得の可能性と
おすすめの試合の楽しみ方について書いてみたいと思います。
まず今回、錦織選手に有利に働くこと。
⑴フェデラー、ワウリンカなどトップ10のうち5人が出場しない。
⑵ファイナルセットもタイブレークを導入するので、体力消耗が激しくない。
⑶得意のハードコートである。
⑴フェデラー、ワウリンカなどトップ10のうち5人が出場しない。
今回は怪我、もしくはジカ熱などの感染を恐れてなどの理由でトップ10選手のうち5選手しか参加していません。シードが順調に勝ち上がるとすると錦織選手は、準々決勝でチリッチ、準決勝でマレー、決勝でジョコビッチという対戦相手になります。トップ10の全選手が参加していたら、準々決勝がフェデラーになり、それよりも早い段階でシードがつかない強者と当たる可能性もあったわけで、トップ10のうち半分が出ていないというのはラッキーなことです。
⑵ファイナルセットもタイブレークを導入するので、体力消耗が激しくない。
前回のロンドンオリンピックでは、ファイナルセットにもつれこんだ場合、タイブレークがなかったのでどちらかが2ゲーム差をつけるまで行われました。フェデラーが準決勝で3-6 7-6(5) 19-17 という試合をして疲れてしまい決勝はあっさり負けてしまいました。ま、そんな言い訳は彼はしていないですけど、プロツアーはただえさえタフで、オリンピックの前後もみんな戦っています。少しでも負担を軽減するために今回はファイナルセットもタイブレークを導入することなりました。ウインブルドンも怪我で棄権した錦織選手には、体力を温存できる良いルール改正になったと思います。
⑶得意のハードコートである。
そしてグランドスラム大会で決勝まで行った得意なサーフェイス、ハードコートであることも間違いなく有利に働くでしょう。
そして不利に働くこと。
⑴前回は勝つとATPポイントがもらえたが、今回はもらえない。
⑵3位決定戦がある。
⑴前回は勝つとATPポイントがもらえたが、今回はもらえない。
前回のロンドンオリンピックでは、世界ランキングを上げることにつながるATPポイントがもらえましたが、今回はそれがありません。モチベーション的に少し下がってしまうでしょう。ですが、これは全選手に共通することなので錦織選手だけが不利というわけではありませんね。
⑵3位決定戦がある。
そして準決勝で負けてしまった場合でも、3位決定戦が行われることに決まりました。3位決定戦に関しては、これまでも行われる場合と、行わずに準決勝で負けた2選手に銅メダルが贈られる場合とがありました。ツアーのハードさから行うかどうか議論されたようですが、結局行うようです。準決勝で負けた場合は、3位決定戦で勝つ必要があります。
体調が万全ならば、チリッチに勝つ可能性は高いと思っています。前回金メダルのマレーにも3セットであればかなりチャンスがあると感じています。ただ決勝は5セットマッチなので、ジョコビッチ相手だとかなり苦しいと思いますが、USオープンの時のような勝利をもう1度見せてもらいたいですね。
そしてここからは余談。
僕なりの錦織選手の楽しみ方です。
言わずもがな、錦織選手の試合は見ていて面白いですよね?
はっきり言って、ジョコビッチやマレーは強いですが、見ていて面白いかと言えば。。。微妙です。
強靭なフィジカルとメンタルで打って走ってまた打っての繰り返し。
この場合の面白いの基準は、『ショーとして見て面白いか?』という所に置きます。
テニス経験がある、または日頃からテニスをよく観戦するファンの方々は、打って走っての繰り返しでもジョコビッチやマレーの凄さが理解できて楽しめます。
でもオリンピックだから見ているという方も多いと思います。
錦織選手のテニスの凄さは、ずばり、テニスを知らない人がショーとして見て面白い所にあります。ポイントは、
スピード感がある
意外性がある
派手さがある
三拍子揃ってます。詳しく見てみましょう。
スピード感がある。
相手のミスを待つタイプではなく、自らポイントを取りに行くタイプの錦織選手。バウンドしたボールを落とさずに、バウンドの上がりっぱなをどんどん叩いていくのでスピード感があります。ゆっくりしたペースのラリーにならないので、ドキドキしながら観戦できます。
意外性がある。
そこでストレートに打つのか!
そこでドロップショットを打つのか!
早い展開の中で、瞬時に判断して相手も見ている人も予想もしないようなショットを打ちます。だからこそ決まるわけです。
派手さがある。
彼の代名詞でもある、エア・ケイがそれです。あっさり決められるボールでも観客を盛り上げながら決めて流れを自分にもってくる。超一流の才能がないとできないことです。
錦織選手の試合は、もちろん応援はしますが、ソファに座ってビール片手に観戦することをお勧めします。試合を観るというよりテニス・ショーを観ている感じが良いでしょう。
個人的な意見ですが、日本人選手が世界に通用することを我々に見せてくれたのは、この人だと思っています。本当にテレビにかじりついて応援してました。
そして錦織選手は、スポーツは楽しいもの・楽しむものだということを見せてくれている気がします。頑張ることを教えてくれるスポーツ選手はたくさんいますが、楽しさを表現できる選手は本当に貴重です。僕は職業柄、選手の動きや戦術など細かく分析いながら観る癖があります。でも彼の試合の場合、ゆったりとソファーに座ってビール片手に観ていると、余計にそのありえなさ(すでに凄さは超越している)が伝わってきます。
うちの親父がNHKの動物番組が好きで、動物の賢さを見て『ほー、そんなことできるんやな〜』ってよく言ってましたが、錦織選手の試合を観ていると度々そうなります。
よくまあ、あんなに簡単にボールをあっちゃこっちゃに打てるもんですわ。。。
ま、そんなこんなでオリンピック楽しみましょう!
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- お子様に『お前は足が遅いなぁ〜』とついつい言いたくなる時に参考にしたいオーストラリアンオープンテニスのスピードデータの読み方