価値を作っていこうという空気。
こんにちは!
バルセロナに来て早3週間。
テニスだけでなくサッカーの環境も含めて様々な施設、
たくさんの指導者に会ってきました。ふと気がついたことがあります。
クラブを経営する上で経済的な諸問題は、
バルセロナにも当然あります。
がしかし、こちらにはスポーツに関することで
価値を作り出していこうという空気があります。
その代表が、スポーツトレーナーや理学療法士さんに
活躍の場を作ろうとしているところです。
先日、こちらのサッカー界で4年働いている方(語学学校訪問時に通訳してくれた)
とのカフェトークでは1時間くらいその話題でした。
テニスコーチやサッカーコーチにはない知識を持っているこれらの人たちに、
仕事を与えて価値を作りだす。とても重要なことですが、
日本ではかなり強い実業団チームでも、
スポーツトレーナーと理学療法士と通訳を兼ねて人を日一人だけ雇う
といった現状が多数あります。当然非正規雇用です。
ひどい場合、契約書もなかったりします。
バルセロナのテニスアカデミーには、スポーツトレーナー、
理学療法士、メンタルトレーナーまで常駐しています。
日本のクラブではまだまだ少ないです。スポーツトレーナーは、
アスレチックトレーナーという難易度が高い資格を取得しているにも関わらず、
活動の場がないことがほとんど。理学療法士さんがテニスの現場にいるというのは、
大阪では1件しか知りません。皆無です。
【カギはトレーナー】「サッカー選手」と「アスリート」の間の壁を打ち破れ。
この記事にあるように、近年、スポーツ選手にとって取り組むスポーツのスキル以上に
肉体面の向上は、不可欠なものになっています。トレーナーや理学療法士の豊富な知識を総動員して
選手をサポートしていくことはとても大切です。
そこには当然経費がかかり、上がった分の経費は誰かが負担していくことになります。
15年前のサンチェス・カサルアカデミーには、すでに複数のスポーツトレーナー、
そして治療専門のスタッフがいました。今ではメンタルトレーナーもいます。
日本のジュニアスクールにも少しずつ、スポーツトレーナーが入り始めていますが、
まだまだ常駐でそれだけで飯を食うという感じではありませんよね。
テニスコーチもジュニア育成だけで飯を食っている人は少ないんじゃないかな。
まだまだ世界中を回ったなんて言えないですが、
そういうのってその国が持つ空気というかそうゆうもので、
容易には変わらないものですよね。チャンスを求めるなら、
行動して海外に出ていくしかないのかなと思います。
日本も少しずつ変わって行っていますが、この15年の変化は微々たるもの。
江坂TCでも無理して変えて行かなければ変わりませんでした。
テニスの環境で変わっていっているところは、トップダウンで変えられるオーナー企業か、
無理やりでも変えていこうとする誰かがいるクラブだけでしょう。
価値を作っていこうという空気で動いていくこちらとは違う気がします。
こちらにはこちらの苦労が山ほどあるんでしょうけどね。
みんな忙しそうですよ、ほんと。よく働いて、よくしゃべります、スペイン人、笑。
P.S.今秋のスペイン遠征に参加される方に準備に関するメールをお送りしています。
まだ確認できていない方は、迷惑メールの方に入っている可能性もありますので一度確認お願いします。
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