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結果の指摘ではなく選択の指摘

選手がミスをしても、そのミス自体はそれほど指摘しません。それよりもその時に何をしようとしたかを聞きます。例えば、サイドアウトをした選手に対して、

『今は何をしようとしたんだ？』

『相手のバックハンドを狙いました』

『それならOK』

という具合です。テニスの試合は、選択の連続です。その時その時で、最良の選択をする訓練もしておかなければなりません。

大切なことは戦い方を学んで勝つ方法を知ること

大切にしているのは、戦い方を学ぶことです。そして

自分なりの勝つ方法を選手個人が見つけ出すことです。

選手は一人一人考え方も違えば、持っている肉体も違います。それぞれが自分の頭で考えるように誘導していくのがうまいと感じます。

私の経験

私のコーチ経験では、

強くなる選手は自分の勝ち方を自分の頭で考えて答えを出せる選手

でした。コーチの作戦も大切な要素ですが、作戦通りに遂行できるようになるにはテニスの基礎能力がかなり必要です。まずは、自分の持っているもので、いかに戦うのかを考えられる選手が強くなります。

お父さん・お母さんにできること

試合のビデオを撮っておいて、試合後に見る機会があると思います。その時に、お子様がポイントを取っているシーンをたくさん見せてあげるといいと思います。ついつい反省会としてビデオを見るときは、ミスしたシーンを見てしまいますが、答えはポイントを取っているシーンにあります。お子様は、派手に決めたシーンばかり見たがると思いますが、そこで少しヒントをあげるといいと思います。

派手に決めているシーンばかり見ていては、『答え』はなかなか出てきませんから。