テニスの試合中にお子様が考えすぎてうまくいかなくなるお父さん・お母さんに伝えておきたいこと。
お子様が試合中にうまくいかなくなり、解決策が見つからず、元気がなくなってズルズルと負けてしまうことがあると思います。真面目な性格のジュニアに多いので、勿体無く感じています。そういうジュニアが、うまくいかない時も、元気を失わずに前向きに戦えるようになるためには、どんなことを身につければ良いのでしょうか?それは、
・行動しながら考える癖をつけること
・悩みすぎずに、何をすれば良いのか、素早く決定する癖をつけること
この2つだと思います。うまくプレイできなくなった影響で、試合中に動きが止まってしまうのは致命傷です。まずその試合を勝つことは不可能でしょう。2013年に江坂テニスセンターにエスパルシアコーチが来てテニスキャンプをした時に、選手達に送ってくれたアドバイスの中に響くものがあったので紹介しながら説明します。
・行動しながら考える癖をつけること
うまくいかなくなった時に、全力で相手と戦いながら頭を働かせられるようになれると良いと思います。それが苦手なジュニアは、練習中でも、うまくいかなくなるとテンションが下がってしまい、足が止まり、元気が無くなってしまっているのではないでしょうか。考えることは必要ですが、動きに影響が出るほど考えてしまっては良くないです。相手としっかり打ち合いながら考える能力が必要です。
・悩みすぎずに何をすれば良いのか素早く決定する癖をつけること
どんなことでも良いので、自分がすべきことを決めることが大切です。試合中には塾考する時間はありません。短い時間で自分には今何ができるのかを考えて、決定する必要があります。考えはたくさん浮かんでも決定できなければ、悩んで動けなくなってしまいます。
私の経験
考えることは大切ですが、試合中は、塾考するよりも、決定して行動することの方が大切です。とにかく動きを止めないこと、足を動かし続けること。私の経験では、勉強が得意なジュニアは塾考傾向にあるような気がします。考えることはとても大切ですが、試合中は正解を追い求めすぎずに、決定して行動してほしいと思います。
海外のジュニア
海外のジュニアも同じように考えすぎて元気がなくなる選手がいます。ですが、海外の選手は日本のジュニアと比べると、うまくいかない時に大声をあげて表現します。黙ってしまってうつ向いて考え込むようなアクションを取る選手は相対的に少ないです。そのぶん、その影響で負けるジュニアも少ないような気がします。大声をあげるのは良いことではないですが、
うまくいかなくてもエナジーを失わずに、戦いながら考え、そして素早く決定して、行動に移せる
ようになってほしいと良いと思います。
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