ヨーロッパジュニアに学ぶ、戦う能力を身につけるために必要な行動。


それは、
下手なうちから試合に出ること
です。

ほぼ初心者

・サーブは当てて入れるだけ
・ストロークも振り切れない
・バックハンドは打てない

クロアチアやスペインでは、これくらいのジュニアでもどんどん試合に出ます。スペインやクロアチアに遠征に行く時は大会に出ます。ものすごくレベルが高い大会の時もあれば、現地のジュニアのみが出るそれほどレベルが高くない大会もあります。レベルが高くない大会だと、テニスは週に1回とか、長期休暇の間だけというジュニアも参加しています。

戦ってみると強い

技術的には、それほどではなくても、戦ってみると結構強くて驚かされます。粘り強く返球してきます。諦めずに走って追いかけます。上手くない時期から試合に出ることで、テニスの勝負に必要な本質的な要素を見つけ出して、学び、行動に移しています。実際に、技術的には上回っている日本人選手が苦戦し、時には負けることもあります。

『戦ってみると結構強い』に関する過去記事

 

練習と試合のサイクル

日本は練習が好きです。それはとても良いことですが、競技テニスとして上を目指すなら試合に出て、ラケットとボールを使って、ネットの向こう側で対面する相手と『競い合う経験』を積んでいった方が良いと思います。

練習→試合→練習→試合→練習→試合

というサイクルがうまく回り出すと

基礎技術→競争力→基礎技術競争力基礎技術競争力

という風に、試合を経験して競争力が上がり、そして高くなった競争力に見合う基礎技術を練習で習得し、またその基礎技術で高いレベルの競争をしてという、正のスパイラルに乗って実力を上げて行くことができます。

上手く・強くなっても

テニスは強くなっても、試合に出ながら、勝ち進みながら、さらなる実力を身につけなければならない競技です。年間を通して試合はありますし、出ないとランキングは下がります。

・サーブが打てるようになってから
・ラリーが出来るようになってから

というチャレンジの仕方は、テニスという競技が持つシステムに将来的にもマッチしません。今はプレイ+ステイで、身体サイズに合わせた大会もたくさんありますから、どんどん試合に出て、勝ったり負けたりしながらテニスというスポーツの『勝つための戦い方』を学んでいくと良いと思います。

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