ジュニアテニス、将来強くなる選手ができること(2019クロアチア遠征で再確認したこと)
現在、ジュニア選手の帯同でクロアチアに来ています。現地で3大会に参戦します。ヨーロッパのクレーコートで、クレーコートを得意とする選手達と、競い合うことは多くの学びをもたらせてくれます。滞在中、彼らとのやりとり(ラリー)の中で再確認したことを紹介していきます。
今日は、
ボール扱いの上手さ
について。
動かす・動かされる
テニスは、相手を動かしてプレッシャーをかけます。そのために必要なことは、自分は動かずに、ボールを動かすこと。ボールを散らしていくことです。また、相手にプレッシャーをかけられた時には、それをかわす能力も必要です。そのためには
・スピードのコントロール
・回転のコントロール
・高さのコントロール
・タイミングのコントロール
が必要になります。
必要なこと
・スピードのコントロール
相手がプレッシャーを感じる速さが必要になります。またショートクロスやアングルショットでは、スピードを遅くする能力も必要になります。
・回転のコントロール
相手が嫌がる高さに弾ませたり、スライスをかけて滑らせたりします。また、ショートクロスに落とす時の強い回転や、ドロップショットにも回転を使います。
・高さのコントロール
ニュートラルなラリーでは 、相手に攻撃させないペースを作ります。ネットぎりぎりではなく、少し高いところを通すことで、絶妙なペースを作ります。ネットミスも減らせます。また、時間稼ぎや、バウンド後に高く弾ませる時には、ネット上、高い位置を通します。
・タイミングのコントロール
相手を追い込むには、バウンド後に早いタイミングで打ち返します。また、相手の伸びるボールにつまる可能性がある時は、下がってしっかり打ち返すことも必要です。
真ん中に当てる
ボール扱いが上手い選手に共通するのは、ラケットの真ん中に当てる能力が高いことです。スイングスピードが速い選手もそれほど速いくない選手もいます。回転を多くかける選手もいれば、かけない選手もいます。パワー系もいれば、相手の力を利用するタイプもいます。でも全員共通して、真ん中に当てることが上手いです。
海外
海外というとハードヒットというイメージが強いですが、ただ強く打つだけの選手は、ヨーロッパでも勝てていません。ボールを上手く扱って、ボールを動かせて相手を動かすことで、ラリーを支配して、勝利につなげます。
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