テニス指導の社会的な側面について
テニス指導には、
・純粋な技術指導
・面倒を見る的な指導
があると思います。
テニスが好きで自分もテニスを頑張ってきた多くのテニスコーチたちは、両方を大切にすると思います。
ですが、面倒を見る的な指導の比重が重くなると社会的障壁がたくさん現れてきて息苦しくなります。
テニスを教えたいだけだったのに、気がつくと、
・選手のモチベーションを引き出すこと
・保護者への様々な説明
・選手同士の不和の調整
などなど指導以外での問題に多くの労力を割かれてしまい、指導が疎かになってしまうなんて本末転倒なことも起こりがちです。
私が出会った良いコーチだと思い得る人は、日本人であれ海外のコーチであれ、この社会面の調整がとても上手いです。
これはすなわち、時代感覚が備わっていて、子どもや保護者の変化を柔軟に感じ取って対応ができているということです。
ここを読み間違うと、大きなエネルギーを使って正しいことをしているのに、上手くいかないばかりか、問題が大きなり揉め事が増えることになります。
僕の2作目の小説『ぺしゃん2 静寂の海・創楽の音』は、テニススクールにクレームを出す保護者が3人登場します。
ある読者からは、リアルですね〜、笑と感想をいただきましたが、怒鳴り込んできたり、長文メールを上司に送ってきたりとクレームの仕方も三者三様です。
もちろん、全くの創作ですのであしからず。
平成もとっくに終わり、世に言うZ世代やα世代を指導する上で、昭和生まれの私は日々、自分の中にある常識を疑いながらコートに立つ必要が出てきています。
自分のコーチとしてのパフォーマンスに対して思うような跳ね返りがあることが減ってきました。また上手く響いているように見えても、実は選手側の気遣いであったりもして気が抜けません。
時代感覚を身につけて、指導が持つ社会的側面とうまく折り合いをつけて、技術指導に専念できるよう、暇を見つけて小説を書き続けようと思います。
書くことによって、その時その時で社会的側面の新たな発見があるからです。
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