テニスは運ゲー?


西岡選手が、テニスは運ゲーであると発言したそうです。
この発言、ものすごい学びがあったので備忘録的に書きたいと思います。

西岡良仁2年連続の初戦敗退「運が悪かった。テニスは運ゲー」ジャパンOP

まずこの発言が西岡選手のものであることにとても興味を惹かれました。
あの西岡選手が、私が考えるジャンケンを想像させるような安易な意味で『運ゲー』という言葉を使えはずがないと感じたからです。

ナダル選手が勝っていることを捕まえて、『運ゲー』の運が強いからだと、西岡選手が言うはずがない。
西岡選手は、10回中9回は勝てるゲームだったけど、負けてしまったと試合を振り返り、その時にこの言葉を使っています。

私は自分が試合に出ていた頃のことを思い出しました。人生で思い出す悔しい敗戦が二つあり、そのどちらでも私は『運ゲー』をしませんでした。
インカレベスト4の選手相手にファイナルセットで負けた時、ATPランカーに4-4のデュースまでもつれて負けた時、どちらも私はいつも行う100%勝てる安全な戦い方でやってしまいました。

それはテニスという勝負の鍵を握る勝負ところを嗅ぎ分ける能力を無視した戦いとも振り返ることができます。
私はリスクを取ることが本当に苦手でした。格下に負けることはなかったですが、格上に勝つこともありませんでした。

最後までその壁を越えられなかったのは、この『運ゲー』の感覚だったのかもしれません。
西岡選手はわざと誤解を招くような発言もしますが、伝えたいことをしっかり伝えるため、そのような方法をとっているのかなと思います。

『運ゲー』は運なのだから仕方ないという意味だけでなく、運に左右されるような勝負所を作ることが大切とも取れます。
僕にはそんな感覚はわかりませんが、指導する選手が、そんな感覚に近づけるよう頑張りたいと思います。

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