イメージの共有
スティーブ・ジョブズの本を読んでいます
。彼はiPodを作った時に
「iPodはただ音楽を聞く道具ではない、
世界を変えられるものなんだ。」
とスケールのでっかいビジョンを語ってます。
実際、彼のスケールの大きさのおかげで
、僕達は楽しい毎日を送れている。
スターバックスCoffeeのCEOハワード・シュルツは
「美味しいCoffeeをいれる事が目的ではない、
みんながくつろげる新たな空間を創出することが目的だ。」
というビジョンをもっていて実行しました。
日本中のテニスクラブやテニスの大会、
学校のテニス部は一体どんなビジョンをもって、
ジュニア育成をしているのでしょうか?
そしてそれを共有できているのでしょうか?
なぜスペインでは、たくさんの世界TOP100のプレイヤーがいるのに、
日本人は少ないのでしょう?
日本のジュニア育成をしているコーチのほとんどが志が高く、
熱心に子供達のことを考えて日々全力投球で仕事をしていると思います。
なのに、世界のTOPは少ない。。。
日本人は真面目で努力家、自由競争であるから努力すれば誰にでもチャンスがある。
といっておきながら、
実は先天的に天才的な選手しか育ってないのではないでしょうか?
もうあとひと押しでTOP100に行けた才能が伸びなかったのではないか?
もちろんプレイヤーやそのコーチは、
ベストのベストを尽くして、
命をすり減らして努力のかぎりを尽くしたと思います。
そんな失礼な意味ではなく、
育てようによっては、全国大会まで行けたのに関西大会止まりだったり
育てようによっては、ATP500位まで行けたのに、1000位止まりだったりと、
何か能力のすべてを開花できずに終っているプレイヤーが多いように思うのです。
それは各個人の努力の問題ではなく、
「ビジョンの共有」に起因すると思うのです。
サッカー王国ブラジルでは、
12歳以下などの低年齢層では全国大会などは、行わないそうです。
その年代で「負けないサッカー」は学習する必要はないということからだそうです。
補足説明すると、全国大会で優勝したいとなると、
点を取ることよりも、失点を無くそうとしてしまう。
低年齢の柔軟なアイディアが創り出される時期には、
いかにして得点するかを考えた方が良い。
という理由から全国大会はないそうです。
以前のブログにも書きましたが、
ブラジルの小学生が簡単なシュートを決めると
「そんなシュートなら老婆さんでも決められるぞ!」
とヤジられるそうです。
でもブラジルのサッカー育成には、全国大会がないことにしても、
前例のヤジにしても、将来、世界で通用するサッカーを育てようとする
「ビジョンの共有」があるような気がします。
日本は島国なので、日常的に目を世界の舞台に向けるのは、なかなか難しいです。
江戸時代に黒船がやって来た時のような出来事が必要なのでしょうか?
中国マネーにテニスクラブを買いあさられ、
そこでアジア系のプレイヤーがヨーロッパ系の選手と練習するというような亊が。。。
でも日本は土地が高いし、
夏は暑いし、冬は寒いからわざわざそんなことしないか。。。。
ジュニアプレイヤーが、大阪の何番目とか、
通ってるテニスクラブで何番目とかの自分のポジションの測り方ではなく、
地球上でどのくらいなんだろう?
と考えをめぐらすことができる「イメージの共有」を僕達はしてきたい。
僕は地球上でどれくらいのコーチなんだろう???
明日も頑張るか!
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