Airbnbの評価の落とし穴。各国民の安全のハードルの違いを理解しよう。


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Airbnbの評価のほとんどは、日本人以外がつけていることの落とし穴

この7月で関西のテニスアカデミーのヘッドコーチを辞めて、新たな仕事を作るため、世界中を旅することに決めた私。
世界中を旅して、世界中のテニスコートを周り、世界中のテニスコーチに出会って次なる活動につなげることが目標。次なる活動とは、日本と海外のテニス環境の架け橋になること。一人でも多くのジュニア選手、テニスコーチ、スポーツトレーナーに海外に出て経験を積んでもらいたい。そんな活動につなげるための旅です。色んな地で色んなクラブを回って色んなコーチに会って、信頼作りに励んでいます。

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そんな旅も大詰め、最後の都市ロサンゼルスの滞在のため、Airbnbで宿を探しました。マイアミでの失敗の経験から、より身長に精査し、過去の評価も全てに目を通しました。少し好高額でしたが、全ての項目で満点の評価を得る物件にしました。レビューもベタ誉めで、3ヶ月も連続で滞在した方もいました。外観写真も内装写真もとても綺麗で清潔な物件です。

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ジュニアの引率でもないし、さっさと決めちゃおう!!

他にもやることがたくさんあり忙しかったのと、ジュニアを引率しているわけではないのでそこまで慎重になる必要がなかったことで、これだけの高評価なら問題ないだろうと、他のことは調べずに決めてしまいました。Airbnbの評価を信じ切っていました。

俺はなんて愚かだったんあだぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!

ロスに住む日本人の知人に、今回の宿の住所を言ったところ、
『まだキャンセルできますか?できるならキャンセルした方がいいですよ。』とのこと。
理由を聞いて慌ててキャンセルしました。若干キャンセル料もかかりましたが、勉強代と思って諦めました。

理由はもうお分りだと思います。そうです。物件が立っている場所は、ロスの犯罪多発地域のすぐ近くだったんです。ロサンゼルスは、車で30分〜1時間あれば、だいたいどこへでも行けるくらいの都市です。が、その中に治安レベルの差がものすごく存在します。高級住宅街でものすごく治安が良いところもあれば、お昼間でも銃声が鳴り響く地域もあります。

そうアメリカは銃社会。よく知るバルセロナにも若干ですが、近寄らない方が良い地域があります。首しめ強盗などが、あるところで15年前、友人も被害に遭いかけました。ところが銃社会アメリカでは、すぐにもっと重犯罪に発展します。物を取られるリスクと命を取られるリスクは全然違います。『この街は犯罪が多いです、スリには気をつけて!』って言うレベルではない危険な場所がロスにはあります。

今後ロサンゼルスで、Airbnbを使用する方の参考になればと思います。

下の地図の青色を塗っている部分です。現地の知人の意見と下記サイトを参考にしました。
ロサンゼルスの危険な場所まとめ、危険を避けるために

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左側からイングルウッド、サウス・ロサンゼルス、コンプトンと呼ばれる地域です。僕の選択した物件は、サウス・ロサンゼルスの青丸のすぐ下にありました。なにせ銃が使われる恐れがありますから、すぐ下と言っても怖いです。これらの青丸内は車でも走らない方がいいと言われています。ロス在住の友人が、コンプトンで美味しいと言われるテイクアウトの飲食店に行った話を聞きましたが、窓には鉄格子、店員さんは防弾ガラスの向こう側からマイクで話してくる、そして商品とお金の交換は、引き出しを使って全く店員とお客の接触がないようにしていたらしいです。それくらい厳戒区域だということです。

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加えて、左側のスキッドロウというリトルトーキョーの近くと、その北東に広がる地域です。これらの5つの青丸周辺は近づかない方がいいです。これらを避ければ、ロサンゼルスは安全な街だと言えると思います。とはいえ夜の一人歩きはしない方がいいです。あくまで白昼から命の危険にさらされることはないということです。

物件の評価が良かったとしても、安全というものの感じ方は各国民によって異なります。

世界一安全な国で生まれ育った日本人にとっては、全く安全を感じられないところでも、平気で満点評価がついています。思い込みは怖いです。Airbnbの評価をしているのは、日本人だけではありません。ほとんどが日本人以外のユーザーです。その評価が良ければ、オールオッケーってわけではないことを学びました。

これからロサンゼルスでAirbnbを使う方に参考になればいいなと思います。

物件を選択する時に、この青いマークのところをタップすると、

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物件一覧を地図上で見ることができます。よく照らし合せてチェックしましょう。

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Airbnbをこよなく愛する身としては、やはり安心して使いたいし、安心して友達に教えてあげられるサービスになってもらいたい。そこでAirbnbに電話をしました。『安全に関する認識は世界中で異なります。せめて日本人用の日本語のサイトでは、危険地域のフィルタリングができるようにできないですか?何か危険なことが起こってからでは遅いです。末長くAirbnbのサービスを使っていきたいんです。』

すると、

『わかりました。この意見はここに留めておくことなく、必ず上に上げて社内で共有させていただきます』

と言っていただきました。ホストとユーザーをつなげることだけが、Airbnbのサービスだとは思いますが、今後、マレーシアなどアジアでも使いたい僕としては、現地の地域ごとの治安の情報も物件選びの時に同時にほしいです。すべての都市に現地の友達・知人がいるわけではないですから。

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