サンチェス・カサルアカデミー 恵まれた生活環境を生かそう!!


image

現在8名のジュニアと1名のコーチの引率でスペイン、バルセロナにあるサンチェス・カサルアカデミーを訪れています。私自身が14年前に1年3ヶ月滞在し選手として修行を積んだ場所でもあります。今日は生活面の紹介です。このアカデミーには宿泊施設とレストランが併設されています。食事は3食ともビュッフェスタイルです。たくさん練習してたくさん食べてしっかりと睡眠を取ることができる最高の施設です。野菜ゾーン・米パスタゾーン・肉魚ゾーンに別れていて取り放題。フルーツも取り放題、朝食も充実しています。

image

バランスよく食べているかどうかチェックするフードアドバイザーもいます。朝食がコーンフレークだけでチェックを受けています。

image

とはいえ日本の食は世界一

子供達にとっては幸か不幸か、生まれ育った日本と言う国のご飯の質は世界一だと思います。美味しくて安い。それを考えると、ここの料理でも美味しくないと感じるものがあります。それは別に構いません。味覚は変えられないですから。でもテニス遠征の目的はテニスを向上させることです。コート上でガソリン切れになったり、次の日にリカバリーができてないと言うのでは話になりません。バランスを考えてしっかりと食べることは、練習と同じくらい、いやそれ以上に大切なことです。しっかりと食べていないジュニアには、マンツーマンで話をしました。

image

アスリートには1日3食では足りない

練習中にエナジーポイントという時間があって、バナナやエナジーバーなどがもらえる時間があります。これまでの練習中の怪我などのデータから午前11時半にエネルギー補給が必要であると割り出して、間食を取ることができるようになっています。ちなみに私が留学していた15年前にはありませんでした。朝食でバナナやリンゴなどをポケットに入れて持ち出して、間食として食べていました。

image

睡眠時間の確保が容易

施設内に宿泊施設があります。睡眠時間の確保には最適です。ジュニア期の睡眠時間は、身長や身体の大きさに影響がありますからとても大切です。お昼ご飯の後に午後の練習まで30分ほど昼寝できますし、夜は10時に寝て朝7時までたっぷり寝ることができます。私が留学していた時も、とにかく練習がキツくて昼寝を合わせて、1日11時間以上寝ていないと身体が持ちませんでした。

image

良い環境を生かすも殺すも本人次第

昨日、世界1位を4人育てたアンヘルコーチのスペインドリルを30分ほど受けたジュニアがいました。彼のドリルは本当にキツいのでフラフラになっていました。そのジュニアは、ご飯をあまり食べていなかったのでアドバイスをしました。そういう機会を生かして認めてもらい、さらに上の練習環境を勝ち取っていくこともとても大切なこと。彼のキツい練習にあともう1球食らいついて行けば、何か起こったかもしれません。それができるようにしっかり食べてしっかり寝る。楽をするための良い環境ではありません。同じ施設に世界ランカーやITFジュニアのトップクラスもいますから、認められたらいくらでも良い相手がいます。

時代は変わって。。。

僕たちの時代と違って今のジュニアは、モチベーションを与えることが必要ですから、ここはきっちり仕事をしないといけませんね。少しでも良い練習環境を求めて与えられた環境の中で貪欲になることは大切です。より強いジュニアに混ざりたければ、アピールを続けるしかありません。チャンスはいつ訪れるかわかりませんから、良い生活環境を味方につけて年中ベストなコンディションをキープする必要があります。

注目記事

テニス留学・質問についてお問い合わせ