ヨーロッパの選手の伸び率に学ぶ、ほんの少しの『気づき』の大切さ。
クリスマスです。留学中に行われていたクリスマスパーティーを思い出します。練習も午前で終わり、パーティーの翌日の練習も午後からになります。練習したいと言った私に対して、『今日はクリスマスだ、しっかり休んで楽しむんだ。』なんでこんな日まで頑張ろうとするんだと言わんばかりの不思議顔で、そう言われたのを思い出します。
ヨーロッパの選手は伸び方が違う
14年前の留学中に経験したことですが、ヨーロッパの選手は、伸びる時期にはものすごく伸びます。階段を登るように上達するのではなく、あるとき、エレベーターに乗って一気に駆け上がっていきます。その秘密は、ほんの少しの『気づき』にあると思います。
やる気とは内側から湧いてくるもの
テニスコートに立ちたくて仕方がない。ワクワクが止まらない。テニスはスポーツですから、楽しむことに価値があり、そのような感情はとても大切です。自分が楽しんでいるのかどうかを感じ取ることはとても大切です。ヨーロッパの選手達は、自分の内なる声に敏感で、その声に正直です。対して日本人はついつい頑張りすぎてしまいます。内なる声に耳を傾けることなく突き進んでいきます。
集中の質が高いヨーロパの選手達
ですから平均すると練習態度が良くて、いつも真剣に取り組んでいるのは明らかに日本人です。ただ、ヨーロッパの選手は時として、ものすごく質が高い集中状態に入ることがあります。そして年齢を重ねるごとに一度集中状態に入ると、、なかなかそこから出てこなくなります。わかりやすく言うと、張り詰めた状態から出てきません。そうなると手がつけられません。集中している状態に入るからで、集中しているように見せているのではないのです。
プラスα、ほんの少しの気づきを!
日本人は、平均的に高いパフォーマンスを出すことができますが、そこにフォーカスしすぎる傾向があります。質を高めるために必要な自分自身の内なる声に耳を澄ませる習慣が欠けているように感じます。ほんの少しその意識が上がれば、生産性はものすごく高くなると思います。日本のジュニアを海外に引率して練習を見ていても、努力ができる、努力し続けることができると言う点では世界一だと思います。努力し続けることが目的ではなく、生産性を上げて、試合の勝利へと繋げる『ほんの少しの自分の内なる声への気づき』を身につけることができたら、努力はより大きな成果につながっていくと思います。
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