ヨーロッパトップジュニアの年間スケジュールにみる行動力と実行力の重要性。
最近フェイスブックやインスタで紹介しているこの動画の選手は、オリエル君というイスラエル国籍の選手です。2013年に視察したバルセロナでのテニスヨーロッパU14の時の動画です。2000年生まれなので当時は13歳、現在は16歳です。2013年のテニスヨーロッパの最終ランクです。
1999年の選手が多い中で、2000年生まれ(日本で言うと早生まれ)でトップの15位です。テニスヨーロッパを回っていた三年後、2016年、彼がどんなスケジュールで活動していたかと言うと
25大会 ITFジュニア20大会+フューチャーズ5大会
1月
オーストラリアでジュニア2大会
2月
イスラエルでフューチャーズ2大会
3月
南米でジュニア3大会
4月・5月
ヨーロッパでジュニア6大会
6月
スペインフューチャーズ1大会
7月
イギリス・スイスでジュニア3大会
8月・9月
アメリカ・カナダでジュニア3大会
10月
イスラエルでフューチャーズ2大会
11月・12月
メキシコ・アメリカでジュニア3大会
現在、世界ジュニアランキング12位・世界ランク(一般)934位
ジュニア20大会に一般のフューチャーズ5大会に参戦しています。ジュニアのグレードはほとんどがGAかG1、フューチャーズは前半3大会はWCをもらっていますが、後半2大会は前半で稼いだポイントで出ています。着実にチャンスを生かしてステップアップしている感じです。ITFジュニアランキングでもトータルで12位、2000年生まれの中では3位です。ちなみに日本人の田島尚輝君は2000年生まれでは世界5位と同レベルです。
精神的な強さ
関西や関東のお父さん・お母さんも毎週のように色んな大会や練習会への引率をしていると思いますが、まさしくその世界版。この行動力はすごいと思います。全てホテル暮らしでしょうし、大会の勝ち進み具合で次のスケジュールを決めるというその日暮らしのようなスケジューリングでしょう。テニスコートでのメンタル以外の生活面でのタフなメンタルがないとやっていけないと思います。
行動力+実行力
昨日、あるジュニアのお父さんと話をしましたが、『成果は行動力に比例する』という内容になりました。行動し、色んな事に直面しながらも実行していく事は本当に大変なこと。私はその行動力+実行力のちょっとしたアシストができればそれで十分だと考えて、海外で活動したいコーチや選手のサポートを進めています。お父さん・お母さんの引率活動範囲が広く海外に進出しいく日もそう遠くはないと思っています。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- お子様に『お前は足が遅いなぁ〜』とついつい言いたくなる時に参考にしたいオーストラリアンオープンテニスのスピードデータの読み方