オーストラリアンオープン(全豪)ジュニアの国籍・地域別データから考えるテニスの競争中心地。
昨日は全豪オープンジュニア本戦の男女の生まれ年(年齢)を比較してみました。
オーストラリアンオープン(全豪)ジュニアテニスの年齢分布から考える男女の育成プランの違い。
コツコツレベルを上げていく必要がある男子と、フィジカルの差が少なく、カテゴリーアップをどんどん行ってチャレンジしていく必要がある女子との育成プランの差が、データから読み取ることができます。
2017全豪ジュニア男子の国籍比較
さて今日は男女の本戦選手の国籍比較です。まずは男子から。国籍を地域別に分類しました。分類に際して色々と問題がありました。まず、キプロス・トルコ・イスラエルという国は、グーグル先生に聞いてみると西アジアという位置付けになるみたいです。そしてロシアも領土が広いので別にまとめてみました。すると
ヨーロッパ・・・22人
ロシア・・・3人
アジア・・・17人
オーストラリア・・・15人
(WC7人)
アメリカ・・・4人
アフリカ・・・3人
グラフにするとこんな感じ。
そして前述のキプロス・トルコ・イスラエルとロシアも結局はヨーロッパでの大会で競争し、実力をつけてきたんじゃないの?っていう現実的なことを考慮するとこんな感じです。
ヨーロッパ・・・29人
アジア・・・13人
オーストラリア・・・15人
(WC7人)
アメリカ・・・4人
アフリカ・・・3人
グラフはこうなります。
おそらくこちらの方が現実的な出身シメージに近いと思います。しかも今回はオーストラリア開催なので、オーストラリアのワイルドカードが7つあります。これがなかったと考えると、半数はヨーロッパという風に考えていいのではないかと思います。
2017全豪ジュニア女子の国籍比較
続いて女子です。カナダはアメリカに、ニュージーランドとパプアニューギニアはオーストラリアに含みました。
ヨーロッパ・・・21人
ロシア・・・3人
アジア・・・19人
オーストラリア・・・12人
(WC6人)
アメリカ・・・8人
アフリカ・・・1人
グラフはこう。
ロシアをヨーロッパに含めると。
ヨーロッパ・・・24人
アジア・・・19人
オーストラリア・・・12人
(WC6人)
アメリカ・・・8人
アフリカ・・・1人
グラフはこう。
こんな感じです。男子と比べるとアジアの割合が高いのがなんか嬉しいですね。こちらもオーストラリアのワイルドカードが6枚あります。
男女ベスト8の割合
男女決勝の割合は、100%ヨーロッパ。男子はハンガリーVSイスラエル。女子は、ウクライナvsスイスでした。男女のベスト8の国籍(ロシア・キプロス・イスラエルはヨーロッパに、インドはアジアにカナダはアメリカに入れました。)を比較すると、
男子
ヨーロッパ・・・7人
アジア・・・1人
女子
ヨーロッパ・・・4人
アジア・・・3人
アメリカ・・・1人
という感じ。こちらもアジアの女子は健闘中!そして男女共にヨーロッパ勢が勢いあります。
まとめ
個人的な感想ですが、私なりにこのデータから読み取れるヨーロッパの優位性の原因は、
①豊富な競争環境
②育成年代で必要なクレーコート
③失敗を許容する空気感
などが挙げられます。③は完全に私の主観ですが、ヨーロッパの環境と日本の環境の両方を知る人なら同調していただける人が多いのではないかと思います。①と②はクーレーコートで年中国境を越えて競い合える環境がありますから、私の主観だけではありません。実際に私が今回の全豪ジュニア準優勝のイスラエルのオリエル君を見たのは、バルセロナの大会です。女子でアジアが健闘しているのは、どういう要因があるのでしょうか?また考えてみたいと思います。その他にも数字を出してみたいデータがありますのでまた調べて記事にしたいと思います。
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