錦織選手のような見ている方も楽しくなるテニスができるようになるためにお父さん・お母さんができること
錦織選手の試合はエンターテイメントとして面白い
錦織選手のすごいところは、熱心なファンだけでなく、ライトなファンが多いところです。彼のテニスはクリエイティビティに溢れているので、SHOWとして、普段はテニスをプレイしない人でもビール片手に楽しむことができます。
なぜ見ていて退屈にならないのか?
彼のテニスは見ていて退屈しません。世界トップクラスの対戦でも、同じ動き・同じパターンばかりを見ていると少し退屈してしまいます。錦織選手のテニスは、変化に富み、様々なアイディアから多彩なショットが繰り出されるので、見ている側が退屈しません。
ついつい見てしまうヨーロッパのトップジュニアの試合
同じような経験をヨーロッパ遠征ではよくします。ヨーロッパの低年齢のジュニアがクレーコートで繰り広げるテニスは、思わず足を止めて見てしまう試合内容が数多くあります。
周りにできること
ヨーロッパで学んできたことを考慮すると、周りができることは、
・失敗を許容すること
・正解を求めないこと
・楽しんでもらうこと
であると思います。
・失敗を許容すること
失敗できない空気ができると、アイディアが出なくなります。逆に、失敗を褒めることでチャレンジャブルなマインドが身につきます。
・正解を求めないこと
アイディアはまず出すことが大切で、次にトライ&エラーを繰り返してものにしていくことが大切です。正解を求めてしまうと、選手は指導者や保護者の頭の中にある正解を探してばかりで挑戦できなくなります。
・楽しんでもらうこと
楽しくないとアイディアは出てきません。日本の練習環境は、楽しい方向に雰囲気が触れすぎることをあまり良しとしません。それはある意味でとても良いことなのですが、ある意味ではマイナスに働くこともあります。
私の失敗経験
テニスでクリエイティブな発想ができると、それ以外の分野でも良い発想ができてワールドワイドな人材になれると思います。私の経験では、サポートする側が安心しようとすると、発想の芽を摘んでしまうような言動をしてしまいます。不安は残りますが、ジュニア選手がクリエイティブさを生み出せるような環境を作ってあげたいですね。
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