遊びは『学びの視点』から見ても重要な役割がある。
遊びと勉強、遊びと学びは対極にある物でしょうか?
テニスの練習においても、一見すると遊んでいるように見える練習がありますよね。
サービスボックスの中だけで行うミニラリーゲームや、
一方はボレーのみ一方はストロークのみという制限をつけてのダブルスゲームなど、
低年齢のジュニアが、笑顔で楽しみながら行う練習です。
果たしてそういう練習は、楽しいだけで、
『学びの視点』から見ると意味がないのでしょうか?
いえいえ、とても重要な意味があるんです。
この記事の中に、ぐんぐん伸びる子の特徴として、
・小学生の時にいわゆるガリ勉をしていない
というのがあります。
テニスの練習でも、とにかくガリ勉方式で手抜きを許さず、
簡単なエラーをしない選手になれば、小学生の間は勝てるかもしれません。
ですが、ぐんぐん伸びる子にはなりにくいと感じます。
それは、同じくこの記事の、遊びを構成する5つの要素
(筆者はこのうち2つを満たすものをあそびと定義している)の1つ、
・創造的、想像的である
というものがありますが、遊び心のない練習だけでは創造力、想像力が育ちません。
同じ場所へ、同じように、同じようなボールを返し続ける。
ゲームを通じて変化をつけられない。そんな選手になってしまう恐れがあります。
そしてテニスや勉強のみならず、できる人は様々ことに興味を持ち、
何に対しても意欲的になれるものです。
ハーバード大学の学生の3ヶ月もある夏休みのハードスケジュールについて書かれています。
さぞかし、勉強ばかり、ずっと図書館にこもりきり、という生活を想像しがちですが、事実は異なります。
オーケストラに所属し、イスラエル・ヨルダンをまわるツアーを行い、
その後は日本で小・中・高校生と英語のディスカッションイベント。
それが終わるとオーストラリアでバイオリンのマスタークラスを受講するなど、勉強に直接関係のない活動ばかりです。
遊びと学びは対極な存在関係ではありません。テニスにおいても練習メニューのようなミクロの部分から、
年間スケジュールのマクロな部分においても、遊びと学びのバランスは考慮に入れると、ぐんぐん伸びる子になれると思います。
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