低年齢では色んなスポーツをやるのが理想。理想通り運べない現状とお子様の理想を追求する親の役割
低年齢ではスポーツを一つに絞らないのが理想
スポーツ科学的な立場から言うと、低年齢では競技を一つに絞らずに、複数の競技をしていた方が良いのです。色んなスポーツを経験することで、
①相乗効果がある
②個人の適性がわかる
③特定の競技のやりすぎによる怪我防止
などの効果があります。今に限ったことではなく、ずいぶん前からそう言われていました。
現状は低年齢から競技を絞ってのエリート教育
しかし現状では、低年齢から、テニスならテニスという風に競技を絞って、エリート教育を施していくという流れが強いです。野球やサッカーも同じような流れにあるようです。
世界的に見ても日本のジュニアの技術レベルは高い
テニスに関して言えば、各テニスクラブで低年齢の頃から丁寧な指導がなされ、大会にも出場しているジュニアがたくさんいます。先日箱根でのテニスキャンプに来てくれたエスパルシアコーチも日本人ジュニアの技術レベルの高さは世界でもトップクラスだと言っていました。特にその平均値は高いという評価でした。要するに上手い選手と下手な選手の差が小さいのです。それは低年齢からの指導の賜物だと思います。
私の経験。競技を絞ることが遅れると。。。
ジュニア育成の現場で長く指導してきましたが、低年齢の時のスタートで出遅れると、トップグループの下のセカンドグループに入るのが早くて中学3年くらいです。トップグループに食い込んでくるのは、高校2年から大学に入ってからでしょう。すなわち、進学にテニスを使うことが難しくなるのです。
お子様だけのプランニングを決めることが大切!
情報がたくさんあり、良い練習環境がたくさんありながらも、理想的な活動をするのは難しいものです。情報を集めて、自らのお子様のためだけのプランを作っていく必要があります。情報の取捨選択は、お父さん・お母さんの大切な役割になります。
どのような道を歩ませたいのか、狙いを定めると、情報が生かしやすくなると思います。
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