スペイン人コーチ2人に聞いた、競技テニスにおけるお父さん・お母さんの大切な役割!!
競技テニスは、時間的・金銭的・精神的なコストがものすごくかかります。それはテニス先進国のスペインでも同様で、スペインの著名なコーチは、そのあたりの問題についてもアドバイスをくれます。また、日本(だけでなく世界も)の競技スポーツは、低年齢からのエリート教育がますます盛んになってきています。今日は、お父さん・お母さんの大切な役割を確かめるために、スペイン人の世界的に有名なテニスコーチ2人の言葉を紹介しようと思います。
アンヘル・ヒメネスコーチ
テニス以外の進路を教えてあげることも、親の重要な役割だと思います。
4人の世界1位の指導に携わったアンヘル・ヒメネスコーチの言葉です。彼は、プロになることがどれくらい狭き門であるのかを知っています。そのために、親には、プロになれなかった時のために、テニス以外の進路を教えてあげる役割があると言っています。
エスパルシアコーチ
人生の選択肢を増やすため、文武両道で頑張ってください。
ギジェルモ・ガルシア・ロペス選手の世界ランキングを40位まで上げ、ナダルに勝って大会で優勝という実績もあるコーチです。もともと、ギジェルモ・ガルシア・ロペス選手も建築士になるという選択肢を持っていました。選択肢をテニスだけに狭めてしまわない環境作りが必要になります。
過去記事より
低年齢の頃から同時進行で何かをしておくことが大切
これは過去記事からの抜粋ですが、この言葉は、サッカー選手のセカンドキャリアを考えて事業をしている方とお話させていただいた時に出た言葉です。ある一つのことに集中していると、それがなくなった時に、次の何かを探すのにものすごく時間がかかるor探せないということになるそうです。一つのことに集中できる人間は、他の何にでもその集中力を発揮できるという定説は当てはまらないことも多々あるそうです。
大切な役割
お父さん・お母さんに求められるのは、環境作りとサポート役です。テニス以外の進路を教えてあげて、人生の選択肢を増やしてあげる。そして、テニス以外にも夢中になれる余力を残しておいてあげる。そんなマネイジメントが必要だと思います。
注目記事
- ヨーロッパのコーチが選手の素質を見抜く時にまず注目するところ
- オレンジボールやグリーンボールはいつまで?
- ジュニアテニスで一気に伸びるために必要な行動
- ジュニアと親を苦しめるポイントシステムを解説!! ジュニアランキングを上げるための複数年計画の年間スケジュールとは。
- 世界中、強くなるジュニアが、テニスの練習でやっていること
- お子様に『お前は足が遅いなぁ〜』とついつい言いたくなる時に参考にしたいオーストラリアンオープンテニスのスピードデータの読み方